Change your life.too eazy
福祉作業所へ通所を始める前、4年間ひきこもっていたとはプロフィールに設定している記事にも書いた。
ひきこもり中でもなるべく散歩には出かけたいと思えるようになったころ、相棒にしていたウォークマンから一番最初に流す曲は毎回Hilcrhymeの「Running」と決めていた。
共に歩いているように感じる歌詞が、スタートから元気をもらえる。時に玄関に座り込み、外へ出るか出ないかを1時間近く悩んでいたことがあったが、そんなときもとびきりポジティブな歌詞をストレートに歌ってくれるHilcrhymeに気分を盛り立ててもらっていた。
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Hilcrhymeはメジャーデビューから今年15周年を迎えた。それを記念したPOP-UP CAFEが、6/28から全国4ヶ所で展開されている。
スタートは東京から。6/28(金)〜7/8(月)まで表参道にて開かれていた。
そう!7/8(月)まで!すなわち昨日まで!!東京で!!開かれて!!いたんですよ!!奥さん!!
「行くぜ!」と意気込みだけはあったのに、「表参道」を随分遠い場所に感じるようになってしまった。昨年の自分だったら、ひょひょひょいと初日に行っていそうな勢い。趣味にお金を使っていいんだ、と自分に許可を出せたのが2023年という1年だったのである。
残念ながら、先月からガクンと右肩下がりに体力面や持病への不安を過剰に抱くようになった上に財布の紐もきつくなった。(これは現在脳内メーカーが「貯金、貯金、貯金」で埋め尽くされているから)
一昨日夜もナーバスになっていたせいか、「伝わらないと思うけど!こわいんだよ、食べるのが!」と身内に棘のある声音で言い放ってしまった。話題に上がっていた「もつ鍋」をわたしだって愛したいが、食べたら腹が悲鳴をあげる。最近ではキャベツの千切りを見ると腸管が傷つくイメージを浮かべてしまい、入院や手術を思い出すほど。二度と入院だけはしたくない。するものか!と心に決めているのである。
とは言いつつ…HilcrhymeのPOP-UP CAFEへ行ったら彼らの歌の中でも大好きな「Changes」にちなんだ「Changesショコラ(ラッキーカラー紫のアイテム)」を食べる気でいた。何だい、その()内のネーミングは?と思われた方は、一度歌を聴いてみてください↓
歌詞の中に「紫」を見つけられましたか?
散歩へ行くとき、「ちょっとずつでいい」にすごく励まされていた。
この部分を聴いてから、占いで3位の日は「いい感じ」って心のなかで親指を立てている。
サビではTOCさんが「嘘じゃないぜ」って言い切ってくれているのが心強い。
この歌以外でも、
「俺が「大丈夫」って言えば君はきっと大丈夫で」(大丈夫)
「俺に任せろ心配ない 何が根拠かって俺が根拠さ」(エール)
etc.
手を差し伸べてくれたり共に戦おうとしてくれる歌詞が出てくる。
ラップって好きじゃなかった。うるさいな、としか思えなくて。
だけどあるとき、知人がカラオケでHilcrhymeの「大丈夫」を歌ってくれた。すぐ不安になる気質のわたしは、そのとき違う知人から届いたLINEに過剰に反応し、カラオケBOX内でボロボロ泣いていたのだ。
「今のはなにぴったりな歌」と選曲してくれた「大丈夫」は、知人の説明によると乳がん患者さんに贈られた歌だという。(この情報を検索してもわたしはたどり着けませんでした。間違っている場合は訂正しますので、詳しい方はコメント等いただけるとありがたいです…)
画面に流れる歌詞をじっと追っていたら更に涙が止まらなくなった。当時「春夏秋冬」のサビしか知らなかったゆえ、彼らに対してもラップに対してもイメージが180度変わった瞬間だった。
それから聴くようになったHilcrhyme。ちなみに「Changes」はわたしにとってお守りみたいな歌。大事な大事な歌。
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結局、表参道のCAFEには行かなかった。
「行きたかったなあ」が「またやってしまった あ〜あ 時よ戻れ」となり後悔するのかもしれないけれど、Hilcrhymeの歌に出逢えた世界線を生きているだけで「よかった」と安堵している。