介護現場の人手不足問題
今回は介護現場で言われ続けている「人手不足」についてお話をします。1つの解決策のきっかけになれば幸いです。
本当の問題は
結論からいいますと【人手不足問題】と【現場問題(職員問題)】は別の問題。切り離して考えないと現場の【人が足りない】という声は解消されません。
問題の整理
介護現場では常に【人が足りない】という声を職員からもお聴きすることが多くあります。確かに人手不足の現場もあるのは事実だと思います。しかし、今回考えて頂きたいのが「本当にどの時間帯も人手不足なのか」。経験上、人が足りていたとしても【人手不足】という声をたくさん聞いたことがあります。では、なぜ「人手不足」は解消されないのか。
その原因の多くは【人手不足問題】と【現場問題(職員問題)】を一緒に考えている人が多いからです。
熱心に働いている職員の方にお話をお聞きした時に【職員が5人だろうが10人だろうが私の仕事量は変わらない】と話ししていたことがありました。
介護職員経験者なら1度は同じような経験をしたことがないだろうか。
ここでポイントになりますのが【動く職員と動かない職員】が存在することです。
これは施設介護経験者ならば経験をしたことがあると思いますが、【自分がやらなくても誰かがやってくれる】と思っている人がいること。
人手不足より深刻なのは現場職員の問題
例えば、「認知症の方が怒ってしまった時」「施設からの帰宅願望者」「入浴拒否」「食事拒否」「クレーム対応」など、様々なトラブルは発生した時にすぐさま駆けつける職員と気がついていても今やらなくていいことを始める職員を見かけたことはありませんか。
新人だろがベテランだろうが、対応から避ける職員がいます。あくまでも一例ではあるが、現場には【アリとキリギリス】が存在します。
問題の分離
【人手不足だから○○が出来ない】のように何でも【人手不足】を出来ない、やらない理由に上げる人が存在します。
しかし、現場を見てみると「実際は人が足りている日」でも「足りていない日」でも現場の状況は変わっていないことがあります。
いつまでも【人手不足だから】というのを「口癖」にしていると何人人手が増えても【人手不足】は解消されません。
先ずは現場の職員の働き方を振り返る必要があります。
現場を変えなければ人手不足の問題は解決しないと言っても過言ではありません。
大切なことは
【人手不足だから○○出来ない】には2つの問題が存在する。
【人手不足】は人事の問題
【○○出来ない】は現場の問題
これらは切り離して考えることがとても大切です。
人手不足の問題があるならば先ずは現場を見て頂きたい。
あなたの職場にも【アリとキリギリス】が存在しませんか?
また、人を急に増やすのは難しいです。なので、職員の特性を見極め適材適所で活躍して貰うことにより現場の人手不足は解消の兆しが見えてきます。
【職員改革】が【人手不足】を解消する
現場のキリギリスをなくし、アリを増やしていくことが重要です。
キリギリスがたくさん存在していますと「新しく入ってきた職員もキリギリス」になる可能性があります。
アリのみの雰囲気に現場がなっていますと新しい職員も自ずとアリになっています。
アリが増えれば現場のクオリティは上がり、離職率も下がります。
そして高齢者への対応も向上しクレームなどの問題は減少していいきます
【職員改革】こそ「人手不足」を考える上で重要な要素になります。
そして「職員改革」をし、改めて「人手不足」の問題に向き合うことが出来ます。しっかりと問題を分離し考えるようにしましょう。
※注釈(アリとキリギリスはあくまでも例えです)
アリ:働く職員
キリギリス:動かなかったり見て見ぬふりをする職員
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