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スクワットをすると、イスの立ち座りが楽になる

◆筋トレの目的

「筋トレ」と聞くと、「きつそう」「筋肉がないから」と
苦手意識を持っている方が多いかもしれません。

何を隠そう、私がその1人です。
謙遜でもなんでもありません。
理科室の骨の模型のような体をしています。
サルコペニア(筋肉量と筋力の低下)に驚きが立って、
筋トレを始めました。

ここで、筋トレの目的を考えてみましょう。
ムキムキの筋肉になりたいという人もあるでしょうが、
このブログは読んでないでしょう。
多くの人が望むのは「健康のための筋トレ」であり、
私もそのつもりです。

「介護で家族に迷惑をかけたくない」
「孫をだっこしたい」
「背中の曲がった友達の姿を見て、あんな風になりたくない」

動機は色々あるでしょう。
40歳過ぎての筋トレは、「筋肉をつける」ためでなく、
「日々の困りごとを減らす」が目的でしょう。

◆できることが増えて、活動的に

筋トレをすると、できることが増えてきます。

「物が楽に拾えるようになる」
「買い物袋をヒョイと持てるようになる」
「階段を楽に登れるようになる」

ひいては心が前向きになり、活動的になってくるでしょう。

「ハイキングや旅行に行きたくなった」
「習い事を始めた」
「町内の仕事を受けるようになった」

体が軽くなると、心も明るくなります。

筋トレは何歳からでも始めることができ、
何歳でも効果を実感することができます。
筋トレをするのに遅すぎることはないでしょう。

◆スクワットは、イスの立ち座り運動

最も重要な筋トレは「スクワット」です。
こんな話があります。

頑固なおじいさんが、息子に無理に連れられて筋トレ教室に来ました。
「スポーツ選手になるわけでなし、筋トレなんかするか!」とかたくなに拒んでいましたが、トレーナーが「イスの立ち座り運動」をしましょうと勧めると、態度がガラッと変わったそうです。
イスの立ち座りに難を感じていたのでしょう。
日常生活に役に立つのならと、おじいさんは筋トレに前向きになりました。

筋力が衰えると、イスに座るとき、尻もちをつくようにドシンと座るようになります。
また、イスから立ち上がるとき、テーブルに両手をつき全体重をかけて
「よいしょー」のかけ声が必要になります。

これは脚力の衰えによります。
スクワットにより、手を使わずヒョイヒョイと立ち座りができるようになります。

スクワットの正しいやり方は、ただしゃがむのではなく、
「膝がつま先から出ないようにする」と言われています。
慣れていない人には難しいことですが、
イスに座ることをイメージすると分かりやすくなります。

〔やり方〕
イスを使ってやってみましょう。
ゆっくりとお尻を後ろに突き出すようにしゃがみます。
なるべく、膝がつま先の前に出ないようにします。
うつむいて背中が丸くならないよう、背筋を伸ばしましょう。
ゆっくりやるほど効果的です。
10回×3セットが目標です。
慣れたらイスは必要ないですね。

脚力がついてくると、しゃがむのが楽しくなります。
バランスを崩しても、ふんばることができ、
体の傾きを楽しむことができるでしょう。

参考文献
1)枝光聖人:『毎日の不便を「喜び」に変える筋力アップの方法 老筋トレ』, 法研,2019

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