足が細いは不健康
◆足の細い若者
最近、足の細い若者が増えた気がします。
〔うんちく〕
「足が細い」と書きましたが、正確には「下肢が細い」です。
医学的には、「足」とは足首から先を言います。
太ももを「大腿」、膝から足首までを「下腿」と言い、大腿~下腿~足を含めて「下肢」と言います。
◆正しい糖質制限
男女を問わず、下肢が細くて長い若者が増えた印象です。
私の思い過ごしでしょうか。
健康的に下肢が伸びたのならいいのですが、
過度な糖質制限によって筋肉が減少したとするならば要注意です。
いつのころからか「糖質制限」が健康を表す合言葉になり、
「ご飯」を減らす人が増えたように思います。
「甘いものを食べてしまった!その埋め合わせにご飯を抜こう」
これは本末転倒と思います。
正しい「糖質制限」は「甘いもの」を減らすことでしょう。
ご飯は糖質だけでなく、たんぱく質や脂質、ミネラルがバランスよく含まれている優れた食品です。
白米にしてしまうと栄養価が落ちるので、
「7分づぎ」が良いのではないでしょうか。
◆指輪っかテスト
「皮下脂肪」と聞くと健康に悪そうですが、
本当に怖いのは「内臓脂肪」です。
しかし、内臓脂肪と比較にならないくらい恐ろしいのが
筋肉の減少「サルコペニア」です。
筋肉量が減るとエネルギーの消費が減って、かえって肥満になります。
また、免疫力が衰えて風邪を引きやすくなります。
サルコペニアを知るセルフチェック法があります。
ふくらはぎの筋肉の太さをチェックする「指輪っかテスト」です。
〔やり方〕
両手の親指と人さし指で輪っかを作ります。
利き足でないふくらはぎを、輪っかで囲みます。
指先が離れてふくらはぎを囲めない場合、
サルコペ二アの可能性は低いです。
これを1倍とした場合、ちょうど囲める場合は2.4倍、
隙間ができてしまう場合は6.6倍、
サルコペ二アの可能性が高いとされています。
(NHKの健康チャンネルより)
◆かかと上げ
私もやってみたところ、ショックなことに、ちょうど囲めました。
日々、筋トレに励みたいと思います。
ふくらはぎの筋肉をつけるには、
かかと上げ(立ってかかとを上下させる)が有効です。
〔やり方〕
足を肩幅に開いて、手は壁などにつかまります。
かかとを限界まで上げて、1秒止まります。
ゆっくりとかかとを下ろします。
この時、かかとが床に着かないようにします。
参考文献
1)荒井秀典:『寝たきりにならなずにすむ筋肉の鍛え方』, 河出書房新社,2016