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筋トレで速筋を、歩いて遅筋を鍛えよう

◆瞬発力と持久力

みなさんは「瞬発型」ですか?「持久型」ですか?

瞬発型? 持久型? 聞きなれない言葉でしょう。
瞬発力を得意とする人が「瞬発型」、持久力が得意な人が「持久型」です。

テストは、直前で徹夜して勉強する人は「瞬発型」と言えましょう。
徹夜で頑張れないから、日ごろコツコツ勉強する人は「持久型」でしょう。

◆「かけっこ」と「持久走」

運動にも2タイプあります。
「50m走」と「持久走」です。
みなさんはどちらが得意でしたか?

私は小学生の時、50m走などのかけっこは、クラスで真ん中くらいでした。
ある日、学校の外回りを3kmくらい走る持久走がありました。
私は普通に走っていたのですが、クラスのみんなが次々と遅れてゆき、
2着でゴールしました。
50mのかけっこでは、一生懸命走っても勝てなかった友だちを、すいすいと抜いていくのは不思議な感じでした。

◆白い筋肉と赤い筋肉

筋肉(骨格筋)に「白筋(はっきん)」と「赤筋(せっきん)」の2種類があり、それぞれ特徴を持っています。

白筋は白っぽい色をした筋肉で、瞬発力に優れているため「速筋」とも言われます。
短距離走、体操選手、重量挙げ、相撲の力士などは、
白筋が発達していることでしょう。
瞬発力はありますが、その力は長続きせず、疲れやすい筋肉です。

一方、赤筋は赤っぽい色をした筋肉で、持久力があります。
白筋ほど強い力は出せないため「遅筋」と言われますが、
長時間使っても疲れません。
マラソン選手の筋肉は、ほとんどが赤筋でしょう。

動物も2タイプに分かれます。
わずか5秒で時速100kmのトップスピードに入り、
獲物をしとめるチーターは、「地上最速の動物」と言われます。
馬やシマウマは、それほど速くありませんが、
長距離を走ることができるでしょう。
チーターは白筋が、馬やシマウマは赤筋が発達しているのではないでしょうか。

◆筋トレと有酸素運動

人間でも、短期間で集中して仕事をこなす人は、動物に例えるとチーターです。
日々コツコツ努力する人は、馬かシマウマに例えれましょう。

どちらのタイプがよいのでしょうか。
理想は、日々コツコツ努力し、ここぞという時に爆発的な力を発揮できる人でしょう。

健康管理にも、瞬発力と持久力の2つが大事です。
瞬発力を鍛えるのが「筋トレ」であり、
持久力をつちかうのが「有酸素運動」です。

「筋トレ」で大切なのが「太く短く」です。
短時間でいいので、最大パワーの8割以上の力で、スクワットや腹筋をすると白筋が増えます。

「有酸素運動」は「細く長く」です。
力強く走ると体を壊します。
のんびりと歩くことにより、赤筋が鍛えられます。

筋トレと有酸素運動の両方をすることにより、
バランスのとれた健康体を目指しましょう。

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