一生と二葉、日本の地を踏む
2023年7月に特別養子縁組でラオスより1歳の息子・一生を迎え、前後して6月に実子・二葉を出産。フランス人のパートナーと、家族4人でパリ在住です。
改めて感じたのは、(血のつながった)家族も、意識して時間や想いを共有しないと、家族とはいっても中身は何もない空洞の家族になってしまうんだろうなということ。
日本を出て暮らすようになって10年以上が経つ身としては、LINEで近況を送り、時折ビデオ通話で話を聞き、年に一度帰省し、その時に一緒に温泉でも入りに行く、ということを心がけてきた。この程度でも実感をもって家族でいられているのは、私が親元で20年一緒に暮らしてきたから、のような気がする。
私のこどもたちが、日本にいる私の家族とも「家族」になるには、時間・経験・想いを共有するしかないと思っている。
できれば年に1回は会ってほしいし、共有できる思い出を作ってほしい。この点で、フランスにいる義両親は年に数回会うことができるし、今後もバカンスのたびにお世話になるだろうから心配していないのだが、日本に住む私の実家は、私たちの頑張りにかかっている。どこまで経済力が持つか…!(訳・飛行機代が高い)
私が15歳の時に、祖母とふたりで日光に行った。祖母はぼけ始めてからもしきり私とふたりでした小旅行のことを口にしていた時期があった(らしい)。日常が大事なのは言うまでもないが、何か特別なことを一緒にするというのは、それくらい鮮烈な記憶になると思っている。
と、いうことで今回のハイライトはみっつ。
一つ目。一生と二葉、前述の私の祖母・御年100歳と会う。祖母だけでなく、年末年始だったこともあり、主だった親族に挨拶できた。私にとっての「日本」の小さくない要素が「家族」である以上、こどもふたりも家族の一員として紹介できたのはよかった。
二つ目。兼ねてよりパートナーから希望されていた相撲観戦。これも両親、パートナー、こどもふたりと、計6人で升席から観戦。升席のサイズをわかっておらずぎゅうぎゅうだったのは参ったが、初めての相撲観戦は想定以上に楽しかった。
三つ目。家族ポートレート。縁ある方に実家に来てもらい、撮影してもらった。最近あまり撮らないフィルムカメラ。スマホに何万枚と入っている写真も結局すべて埋もれて、見る数は今も昔も変わらない気がする。そう思ったら、ちゃんと写真を撮りたくなった。無理くり実家に飾ってやる。
フランスで日常を取り戻し、ようやく怒涛の年末年始を振り返る余裕もでてきたので、また少しずつnoteをアップデートしていきたい。
引き続き養子・実子のミックス家庭の日常のリアル(あまりに特別なことがなくて大したことが書けない)を感じとってもらえればいいなと思います。