働く女性の全国センター(ACW2)のワークショップ
働く女性の全国センター(ACW2)のワークショップに参加した。
第一回 怒り、そして対話を分析してみる
まず、自分の好きなものを10個書く。これが意外と大変。時間制限もあるため、テストのように思いついたものからどんどん書いていかないと追いつかない。
「なんて書く〜?」「突然言われても分かんなーい!」なんて言う暇はない。2、3個はすぐにでてくるが、後はなかなか思いつかない。普段やらなきゃいけないことに忙殺されて、自分が何が好きかなんて考えたことがなかった。
そして、普段いかに自分を大切にしていないか思い知った。
その好きなことを書いたシートを持って、全員と共通する内容を見つける。共通項目で多かったのは、「食べる」「映画を観る」だった。「どんな映画を観ますか?」と聞かれて、「直近では新聞記者」と答えると「私もー‼︎」と。そんな人は私の生活圏内にはいない。かなりの変人だ。私の他にも変人達がいた!かなり嬉しい。
全員と話しをして、一体感が生まれた。よく出来た自己紹介方法だ。
次に自分の怒りの傾向に向き合っていく。最近怒りを感じたこと3シーンを思い出し、シートを埋めていく。10分。怒りを感じたとき自分はどんな気持ちだったのか。相手にどうしてほしかったのか。自分の怒りの傾向を確認していく。
私の怒りの傾向は「理解してほしい。」「失礼なことをしないでほしい」だった。
3人が1グループになってシートに書かれたことを聴きあう。一人5分。
発表者を決め、グループごとに出た内容を全員で共有する。10分。
ここで10分休憩。
最新の医学から、怒りを学ぶ。10分。
びっくりしたのは、怒りは当然の感情だが、蓄積されてドカンと火山のように爆発するのではない、という事だ。確かにいつも怒っている人は、怒りが解消されているように見えない。怒りをぶちまけること(怒鳴ったり枕を叩いたり)では怒りの解消にはならない。これは私の古い知識では有効とされていた。常に最新の知識を更新していかないといけない。怒りをぶちまけることで浄化されるのは、問題解決に繋がる時だけだそうだ。私も経験があるのでよく分かる。愚痴を言いあっていても、スッキリしないのはそのせいなのか。
言いがちだがNGな言葉を学ぶ。
1. 命令・強調「必ずしなさい」「絶対に〜すべき」「しなければならない」
2. 訓戒・説教「〜すべきだったんじゃない?」「〜するのがあんたの責任でしょ?」
3. アドバイス「一言忠告するとね」「〜したらどう?」「〜した方がいいんじゃない?」
4. 論理的な説得、論争「問題なのは〜」「そう、しかしね〜」「あなたがなぜ間違っているかというと」
5. 批判・批評・非難「あなたの側にも問題があるんじゃない?」「努力していないからじゃない?」
6. 同情・慰め「心配することないよ」「頑張って」「大丈夫だから」
7. 話を変えるあてこすり「何か楽しいこと話そうよ」「世の中のこと、自分で全部解決してみれば?」
これは痛かった。特に3.は思い当たりがありすぎた。
肯定的に話す練習。相手がそのときどう考えていたか推察し、そこに至った経緯、肯定的に怒りを伝える言葉を考える。シートに個別に記入。10分。
3人グループで共有。発表者を決め、全体で共有。20分。
最後に気がついたことを、話す。一人1分。
全て終えて2時間半。1分の無駄もなく知的なワークショップだった。
これで500円!(一般1000円。しかし年会費が2000円と激安)
私はカウンセリングに定期的に通っているが、保険が効かないため月に数万円かかる。このワークショップは1回でカウンセリング3回分ぐらいのスッキリさがあった。オススメである。
かなりボロいビルの一室を数団体でシェアしている。エレベーターには小さな扇風機が設置してあるが稼働していないし、マットも剥がれかかっている。それが何とも居心地がよい。
本当に弱者に寄り添う団体というのは、儲からないものなのである。
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