年に一度のデトックス!宿便さよなら、お腹ペッタンコ!
そんなキャッチフレーズにしたら、大腸内視鏡を受ける人が増えないでしょうか。
周囲の反応を見ていると、女性のがんの死因は大腸がんが1位というのがわかる気がします。
「たぶん痔だから~」
痔なら痔で治した方が良いのでは……?
「お尻を出すんでしょ?恥ずかしい」
紙パンツを履きますし、あなたのお尻にはさほど興味ないと思いますが。
「普段から便秘だから、下剤ぐらいじゃ出ないの」
だからこそ、ですよ!(私が行く病院は、下剤が2種類はあるようです)
周囲に何人か、大腸内視鏡を受けて組織やポリープを取ったら大腸がんだった、という人がいるんですよ。自覚症状がなくてもそうですし、出血して検査したらもうステージⅢだった、なんて話も聞きました。
以前、虫垂炎の時に痛くなる辺りがシクシク痛んで、微熱が続くことがありました(盲腸はもう取ってしまってありませんでした)。
その時に診て下さった、体操のお兄さんみたいな爽やか系の先生から
「大腸の内視鏡をやると、宿便がなくなってお腹ペッタンコになるよ!僕は毎年やってる」
と聞きました。
お腹がペッタンコになって、大腸に異常がないなら、それはそれで良いではありませんか。
私が大腸がん検診で要精密検査となった時に、すぐ内視鏡検査を受けたのは、ある人の言葉を覚えているからかもしれません。
社会人になって2年目の5月頃に急性虫垂炎になり、すぐ受診して翌日に手術となりました。
手術の次の日に6人部屋に移りました。胃腸科・肛門科の個人医院で、入院患者のほとんどは盲腸か痔でしたが、隣のベッドに大腸がんのおばさまがいました。
「2人に1人はがんになる時代だから、なったこと自体は仕方ないと思うの。でもね、ショックだったのは人工肛門よ。こんなの一生つけていないといけないなんて」
とお嘆きでした。入院生活も長かったようです。
不要な検査までして病気を見つけるのはどうなんだろうと思いますが、35歳・40歳・50歳などの節目に受けられるようになる検査は、その位の年齢になると罹患率がぐっと上がるということですよね。
一度は受けてみて、何もなければ安心!ぐらいの気持ちで向き合っていこうと思います。