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詩 『日暮れへの言い訳』

格子の影が揺れる
夜にはまだ早い
淡く伸びる輪郭は切断
途切れた空間に想いを綴ろうか
 
ささやかな要求は
たとえ霞んだとしても消えない
じっとその時を待つ
夜は始まっている
 
蒸し暑いほどの逡巡
居場所はあるはずなのに
深まる夜に引っ張られ見失う
おいてけぼりはもう嫌だった
 
夜明け前の空にのぼる羽虫たち
美しく生きるための蜜が反射する
闇の中の順路を伝え聞いても
わたしには到底たどり着けそうもない



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