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足が速いとモテるのって小学生までですよね

4位。これまでの人生で獲得した最高順位である。


マラソン大会の。

あれは小学4年生のとき。当時はそれなりに足が速かった。年に一度開催されるマラソン大会では、男女混合の学年で4位。文句なしの好成績だ。

持久力以外に誇れる運動神経など持ち合わせていなかったわたしは、マラソン大会だけが唯一アピールできる場であったので、そりゃもうがんばった。

短距離は下から数えたほうが早い。球技はコントロールできない。水泳なんてもってのほか。

マラソンでがんばらないで、何でがんばるんだ。そう思って走った最高順位が4位である。

しかし、もともとない運動神経は伸びることもなく、そこからは衰退の一途をたどることになった。



中学1年生、学年女子で32位。それでもまだ半分よりは上。

高校1年生、高校全体の女子で101位。100位までは順位表に載るんだったが、惜しくも届かず。

高校2年生、202位。もうマラソン大会なんてやめよう。


大学生にもなれば、日常で走る機会なんてそうそうない。ましてや文系・文化部の人間が、積極的にランニングしようなんて考えることもない。

こうして、運動苦手人間が育っていくのである。


そんなわたしも、最近ではNIKEのアプリを使いながらランニングをしているのだから、人生何が起こるか分からないものだ。
目標は最低週2日、1日5キロ。

イヤホンから聞こえる「はい、○分○秒、2キロ到達です」の音声を聞きながら「まだ半分以下なの・・・」と心折れそうになるが、それも4キロあたりになると「いやいや4キロなんておかしいでしょ。絶対もっと走ってるって!おかしいんじゃないの!」と姿見えぬ相手に怒りをまき散らすようになる。

怒りをパワーに、走りきるのが毎度のこと。


それにしても、足が速いだけでもてはやされていた時代は、どこへいったんでしょうね。
過去の栄光は過去のもの。いまさら足が速くなりたいなんて思わないけれど、運動不足で不調だけにはならないよう今後とも精進します。

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hanaco|カメラマン・ライター
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