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「繊細な人は、書くことを仕事にしない方が良い」と編集者が思うワケ
繊細な人はね、「書くことを仕事にする」のはやめた方がいいと私は思うのよ。
これは「繊細な人は、書くことを仕事にできない」って意味ではない。
そうじゃなくて、
「繊細な人が書くことを仕事にすると、すごくつらい思いをするよ」
って意味。すごくつらい思いをした結果、下手をするともう二度と元の精神状態には戻れないかもって意味。
「致命傷を負うのがわかっているのに、茨の道を突き進んで回復不能な傷を負う」よりも、もっと心穏やかに生きていける道を選んだ方が良いんじゃないかと思うのよ。
他のnoteでも書いたけど、私は12年も編集者をやっている。
こんなに長い間編集者の仕事をしていると、本当にいろんな著者さんに出会うのよね。著者さんはみんなそれぞれ性格が違うし、性別も違うし、生まれも育ちも趣味も文体も何もかもが当然、違う。
でも、長い間「書くことを仕事にし続けている」著者さんには一つだけ共通点がある。
それは、テキトーであるということだ。
テキトーって言葉はたいてい悪い意味で使われるよね。「あの人って、本当にテキトーだよね」って感じでさ。
ただ、私が出会ってきた著者さんはみんな「良い意味でテキトー」な人たちだった。私新人のころ、最初はすごく驚いたんだよね。
「この著者さん、めちゃくちゃ良い原稿書くけど性格は案外テキトーやな!?」
って(笑)。でもさ、今考えるとこれこそが現代で「書くことを仕事にする」人間に求められる最強の能力だと思うのよ。
(注:ここから下の文章は、繊細な人は絶っっっ対に読んじゃだめよ!)
昔って、感想は編集部に来てたのよ。なぜならSNSやってる著者がそこまで多くなかったから。
でも今ってさ、著者本人に感想を送れてしまう時代じゃない。著者さんがツイッターやってる、インスタやってる、noteやってると著者宛にコメントを送ることができるよね。
すると、その著者が書いている文章がエッセイだろうがコラムだろうがレビュー記事だろうが何だろうが、当然アンチコメントが来るわけよ。
「解説下手すぎて草。言葉の意味くらい調べてから書けよ」とか
「こいつマジで嫌い。あ~、さっさと消ねぇかなぁ」とか
「この記事のこの写真って何でこういうアングルになってるんですかぁ?あぁ…これがオシャレだと勘違いしてるんですね(笑)」とか
「連載もらって嬉しくてしょうがないんですね~。自分に酔ってませんか?本当に気持ちが悪いです早く消えてください」とか
とかね。
私が新人だったころ、こういう感想って「編集部」に来てたのよ。で、当然私ら編集者はこういう感想が著者にいかないよう、守ることができてたの。
ところが今は違う。どんな感想でも著者本人にダイレクトに送ることができてしまう。
だからこそ、著者本人がテキトーな人じゃないと書き続けることはできないのよね。テキトーさを身に着けていない人には無理だ。
あまりにもマジメで、ものすごく誠実で、めちゃくちゃ繊細な人は書くことを仕事にはできない。
万が一できたとしても、書くことを仕事にし「続ける」ことはできない。なぜなら途中で心が壊れてしまうから。
私が担当編集を務めてきた著者さんはね、まぁ~本当にテキトーだったよ。本当に本当にテキトー。アンコメ来ても反応が本っっっっっ当にテキトー。
私が担当編集として本気で心配してるっていうのに反応がテキトー。だから私新人の頃その反応を見て
「そんなテキトーでええの!?なんかこう……!!!なんかもうちょっとこう……あるでしょ!?」
って驚いたもんだよ。
なんかね、あの人に似てる。手越君(笑)。
リアクションが完全に手越君なんだよね(笑)。揃いも揃って、全員手越君!!
手越君がさっきみたいな「自分に酔ってませんかぁ?」みたいなコメントもらったらどんなリアクションするかもう容易に想像できるでしょ(笑)。もうね、まさにそのリアクションなのよ、著者さんたちの反応が。
もちろん、みんな建設的な批判に対しては真正面から向き合うし、反省すべきところは反省してちゃんと次に活かす人たちなんだけどさ。そうじゃないコメントに対してはリアクションがまぁ~見事に全員手越君。
書くことを仕事にし続けることができる著者さんは、頭の中に手越祐也が常在してる。一人の例外もなく、全員。
そういう著者さんと日々接してると、本当にしみじみ思うんだよね。
「こういう人のことを『メンタル強者』って言うんだろうなぁ」
って。だから、そういう著者さんたちのこと本当に尊敬してるし、手越君みたいなこのテキトーさが本当に大好き。
「書くことを仕事にするぞ!」って頑張ってるみんなは、もっと肩の力抜いちゃえばいいのよ。テキトーでいいのよ、テキトーで。
心に手越祐也を常在ソフトとしてちゃんと事前にインストールしておくこと。そうすれば、書くことどころか生きることすら超ラクになるからさ。
いつも心に、手越祐也を。
をモットーにしておくと、いい感じで書き続けることができるよ。
でも、そうなると「どうやったら手越君をインストールできるん!?」ってなるよね(笑)。特に繊細な人はその方法がわからず困ってるんじゃないかな。
ってことで、ここから先は
「繊細な人が、一体どうやったらアンコメに屈せずのんびり自分らしく書き続けられるのか」
その方法をプロの編集者を12年やっている私が本気出して解説するね。
▼このnoteはこんな人にオススメ!
「自分はすごく繊細だからアンコメが怖くて仕方がない」
「アンコメが怖くて書けなくなったらどうしようと今から不安で仕方がない」
「それでも、書くことが好きだし、いつの日か書くことを仕事にしたいと夢見ている」
って人にはドンピシャの内容になってるからマジでオススメ。最強のメンタル強者になれると断言する。絶対に読んでほしい。
▼一方、このnoteは、こんな人にはオススメしないから買っちゃだめよ!♡
「絶対に、ただの一つもアンコメを受け取りたくない」って人
(一つもアンコメを受けないってのはかなり難しいのよ~!!その理由は本編で解説してるけど、「絶対に受け取りたくないよ~!!泣」って人はこのnoteは買っちゃダメ♡ なぜなら一つも受け取らないってのは難しいから!)
そして早速レビューが届いていてびっくり!!
私は身内・友人から【鋼(はがね)のメンタル】の称号をいただいている。
— 都築 あい|Web広告代理店の会社員ライター&朗読士@福岡 (@tmnet2022) January 12, 2025
「アンチコメントが来るほど、自分の文章が読まれる日が来るかもしれないから、心の準備しとこ♡」という気持ちで購入。
結果、違う角度からもメンタル強化できたので、一周回って「良い鈍感力」を身に着けてしまった。 https://t.co/OgGtxYdh4g
あと、ちょっと重たい話になりそうだから声出して笑えるように仕上げたんだけど、めっちゃ笑ってくれた方もいました(笑)。
プレパラートがツボすぎてwww
— 猿荻レオン|飯のち酒、時々犬 (@i23081891) January 12, 2025
久々聞いたわ
「繊細な人は、書くことを仕事にしない方が良い」と編集者が思うワケ|藤原華|編集者 @hana__heya #note #ライターの仕事 https://t.co/oxICp5o3xN
楽しんでもらえたようでよかった!!
このほか、このnoteのコメント欄にもこんなご感想が届いてます♡
Xで流れてきたときから「この記事は買わなければ」と決めておりました。
作家さん達がどれほどの心意気で書いているのかよく分かりましたし、万人に好かれることはないんですね。
アンチコメントにグサっとされる前に読めてよかったです。1万PV目指してがんばります✨
ものすごくお役に立てたようで本当によかった!!感想ありがとう!!!
それでは!!
プロの編集者による「繊細な人がアンコメに屈せずのんびり自分らしく書き続けられる方法」、解説スタート~~!!!♡
ここから先は
¥ 1,480
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