【五七五の長詠い(2)】(自助の詩外伝)
こんにちは、hana.hafuriです。
(心舞 音色に乗せて 伝えたい)
『糠語り』
久方の
ホーロー容器
取り出して
和えたる 床素
異種 二袋
水入れ ほぐす
その感触
手が覚えてる
手 沁む
心 沁む
馴染ませ まんべん
手入れ 混ぜ
糠の香りが
立ち込めて
床の土台が
整わん
採れたて キュウリを
水洗い
床 一番の
旬野菜
床上 均し
叩く 手の
弾力 触感
手が嬉し
ここより 再開・再会
糠仕事
温き 気持ちに
菌達 懐う
父方 祖母から
五七五
母方 祖母から
糠の技
継ぎし 我が内
息づくを
感じ 先人
息吹ある
漬ける 野菜に
夢を馳す
森の牛酪
緑玉
天日に 干した
旨味茸
水分除く
黒キクラゲや
コックリ歯切れ
瓜仲間
床分しては
クリームチーズ漬け
同じく 分けて
牛酪豆腐
そして 数ある
畑野菜
今は昔の 祖母の言
心 温とし
この記憶
育て 慈し
床の菌
床中 各所
そこに 確かに居る
万に 億に
花盛り
手入れて 醸す
微生物
日々の 発酵
手で 助く
最初は 醸し
足りぬ故
漬かりは 浅く
味 遠く
されども 日々の
移ろいで
花の 醸しが
広がりて
2024夏の時点は
きゅうり・ニガウリ
畑 採れたて
実りたて
歯ざわり 軽く
糠が染む
もとの 栄養
マシマシの
菌の 手仕事
匠技
腸内フローラ
賑わして
旨味 深まる
糠漬けは
玄米 供と
なりにけり
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