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〖写真詩〗「冬は勇みて」
冬は勇みて 春のやよいへ
冬泣き濡れて 春安らかに
五月は夏の初まりで
つつじの花と 微笑んで
秋を
静かに愛でましょう
そうして 時は巡り経ち
また 冬は勇みて
冬は勇みて 春の弥生へ
HANA。
(解説コメントは画像下にあります。)
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【コメント】
祖父の余命宣告を受け書いた詩になります。
祖父の名前が「勇」、亡くなった母(祖父にとっては娘)の名前が「やよい」でした。
余命を宣告されたのは、2月の中旬頃。
1ヶ月程持つか、持たないかと。
冒頭の「冬は勇みて 春のやよいへ」は、冬は勇気をもって死を受け入れ、春3月に頃になったら、天国のやよいさんへ祖父を任せましょう。と、いう意味。
「五月は夏の初まりで、つつじの花と微笑んで」は、私と娘が五月生まれなので、その頃には悲しみも少しだけ癒えて、娘と微笑む事ができるかなと。
「秋を静かに愛でましょう」は、主人が秋生まれなので、きっとまた淋しさがぶり返したら、
主人を静かに頼ろうという意味。
そうしているうちにまた冬がやってくる。
また勇む気持ちを持って暮らす。
そうしているうちに弥生の季節がやってくる。
はじめの、「やよい」と最後の「弥生」の表現はわざと変えています。
これは、私達の家族の詩なのです。
エッセイ「焼肉やぶの話」も是非読んで見てくだされば幸いです。↓↓↓
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