【長編note】なぜ貴女を大切にしてくれない人から離れられないのか?その理由と対処法。
恋愛強者が
必ずやっていること。
Xで恋愛アカウントの人たちがよくするポストの中に、「あなたのことを大切にしない男性からは離れましょう」というものがあります。
ほかにも、「思っていることが言えないと都合よく扱われるから、意思表示はちゃんとしましょう」とかもありますね。
実はこれ、自己肯定感がそこそこ高くて自尊心がある女性だったら、言われなくてもこれらのポスト通りに実行することができるんですよ。
なぜなら、相手と一緒にいたい気持ちよりも、相手のことで悩んでいる時間の方が嫌だからです。
いわゆる恋愛強者と呼ばれる人たちでも、いいなと思った男性を振り向かすことができなくて、負け戦になるときはあります。
しかし彼女たちは、振り向かせるための努力をすることはありません。
なぜかと言うと、恋愛感情は努力次第で生まれるものじゃないし、脈なしの相手を深追いすると、さらに自分がダメージを負うことを経験として分かっているからです。
そして、相手との関係で何かモヤモヤすることがあったら、たとえそれが言いづらいことであっても、そのまま口に出して伝えます。
とにかくグレー状態で過ごすのが耐えられないから、白黒はっきりさせたくてそうするのです。
ちなみによくある恋愛指南では、「すぐに白黒つけたがる女は嫌われる」と言われています。
実はこれ、逃げ癖がある男性や思っていることが言えない女性の逃げ道でしかないので、指南通りに守っていると泣きを見ます。
自己肯定感が低いと
片思いをこじらせる。
でもこれが、自己肯定感が低くて自尊心があまりない女性だと、真逆になるんですよね。
彼女たちが恋愛でよくする行為があって、それが次のようになります。
これら全部に共通しているのは、「脈なしなのを意地でも認めてない」ところなんですよね。
つまり、最初から相手は向き合う気も付き合う気もなかったり、途中から気持ちが離れたりしたのを、死んでも認めたくないということです。
ほかにも、相手との関係の中でモヤモヤすることがあっても、彼女たちは相手に聞いたり確認したり、問い詰めたりすることもありません。
そうすることによって、関係が終わるかもしれない不安と恐怖に耐えられないから、我慢の道を選んでしまうのです。
仕事柄、セフレから本命になりたい女性のご相談を受けることがよくありますが、「彼に付き合う付き合わないの話はしましたか?」と聞くと、「聞いてません」と答える方が結構います。
相手と関係を持ってから、半年以上経っているケースはざらにあるし、1年以上聞いていないというケースも珍しくありません。
悲しいかな、彼女たちの話を聞けば聞くほど、それ以上どうやっても関係が進展しそうにないのに、それでも脈なしなのを認めたくないんですね。
何も言わないのは
相手にとって“肯定”である。
あと、思っていることを言わなさすぎて、すでに相手の男性がモンスター化していることもよくあります。
モンスター化とは、女性が何も言ってこないのをいいことに、調子に乗りまくって悪い癖や未熟さをガンガンに出している状態のことです。
モンスター化した男性に指摘しても、全然言うことを聞いてくれません。
なぜなら、「今まで何も文句言ってこなかったのに、いきなり何なの?」と思うからです。
この状態になったら、時すでに遅し。
もう女性の手には負えなくなってるんですよね。
【参考記事】
自己肯定感は
そんな簡単に上がらない。
自己肯定感とは、読んで字の如く「自分を肯定する能力」のことなのですが、残念ながら自己肯定感はそんな簡単に高くなりません。
「自己肯定感って身長と同じで高い・低いという状態のことを指すから、ある・ないというだけの話」と言ってる人がいましたが、これはあながち間違ってはないんですね。
もちろん、身長が低い人が高くなるために使う労力や金額より大変ではないけれど、それでも自己肯定感が低い人が高くなるには、それなりの苦労を伴います。
巷に出ている自己肯定感の高め方関連の書籍は、一般よりもちょっと自己肯定感が低いという人にだったら、そこそこ~結構効果があります。
しかし、かなり自己肯定感が低いという人だと、ほとんどと言っていいほど効果が見込めません。
そういう方にとっての道標になればいいなと思って、拙著「一生ブレない幸せを手に入れる方法を教えてやんよ」を執筆したのですが、全然売れなかったし、レビューも低かったです。
しんどいことや面倒くさいことばかり書かれているので、楽しく自己肯定感が上がる方法がほとんど書いてないからだと思います。
自己肯定感が低いと
認知の向け方が歪む。
「じゃあ自己肯定感を上げるのは諦めた方がいいの!?」という声が聞こえてきそうですが、諦める必要はありません。
自己肯定感が低いと必ず起こる現象というのがあって、それが何かと言うと「認知の向け方が極端になって、過剰な防衛本能が働く」ということです。
つまり、視野が思いっきり狭くなって、傷つくことを過剰に怖がるということですね。
たとえば、会社に行くと上司が何やら機嫌が悪い。
自己肯定感が低い人がこの場面に遭遇すると、
「私が何か不愉快になることしたのかな?」
「昨日私がしたミスをまだ怒ってるのかな?」
というように、自分に結びつけて考えてしまうんですよ。
でもこの上司は、もしかしたら朝に奥さんと喧嘩したのかもしれないし、別の部下が何かやらかしたのかもしれないし、上の人間から理不尽なことを言われたのかもしれないわけですよね。
自己肯定感が低くなると、認知の向け方が自分ごとに結びつきやすくなってしまうのです。
カウンセリングをしていても、「私のことが嫌いだから彼はあんなことを言うんです」とか「私に対してだけ彼は雑に扱ってもいいと思ってるんです」というような訴えをする女性が結構います。
彼女たちのお話を詳しくお聞きしていると、本当のところは相手の男性にしか分からないにしろ、「この彼はデリカシーも悪気もないだけで、たぶん何も考えてないんだろうな」と思うことがよくあります。
中には、自分が悪くないことにまで罪悪感を覚えてしまい、改善する必要がないことを、躍起になって頑張ろうとしてしまう女性もよくいます。
ろくでもない男性なのに離れられない女性で、相手に好かれるために自分を変えようとする人がいるのは、この影響もあります。
さらに認知の向け方が歪むと、自分ごとに結びつけるだけではなく、自分を蔑む理由づけをしてしまうんですよね。
これが、極端な認知の向け方というわけです。
過剰な防衛本能とは?
では、過剰な防衛本能とは何なのかと言うと、前述したような「脈なしなのを意地でも認めない」が該当します。
ほかにも、自分が傷つく可能性があることには近寄らずに避けることもセットです。
思っていることがあっても言えない・言わないのは、この防衛本能が作用しているからです。
彼女たちは、相手に大切にされていないのだとしても、脈がないのだとしても、縁が切れてしまうよりかは、薄くつながる方を選んでしまいます。
なぜなら、
「この人に承認されないと自分はもうダメだ」
「この人に承認されれば過去の傷が癒える」
という認知の歪みのせいで、相手との縁が切れてしまうことは何としても回避したいからです。
これは恋愛に限った話ではなく、エネルギーバンパイアな親や友達との関係を続けている人も同じなんです。
周りから見れば、「早く縁切ればいいのに」と思っていても、縁が切れたあとの不安と恐怖の方が勝ってしまい、離れることができないんですね。
言うまでもなくこの防衛本能は、結果として自分の首を絞めるだけになるのですが、当の本人はそれに気づいていません。
自分を蔑むのに
自己防衛する理由。
鋭い質問ですね。
これはケースバイケースなので一概に言えない部分もあるのですが、1つ目の理由としては、「そこまで自分が駄目な人間であると思いたくない」というものがあります。
つまり、自分には魅力や価値がないと思っていても、「でも本当はそこまで私は駄目じゃないでしょ?」という期待値が含まれているということです。
なので、脈なしを認めてしまうとその期待が崩されてしまうため、そこだけは認めたくないというわけです。
2つ目の理由は、「自分を蔑んではいるけど、相手の承認だけはほしいという願望があるから」です。
要するに、「蔑んだ自分を変えられるのはその相手しかいない」という偏った認知があるから、脈なしなのを認めたくないということですね。
とくに彼女たちは、「相手に振り向いてもらえない=自分には魅力と価値がない」と結びつけていることがよくあるので、脈なしを認めることはダイレクトな自己否定につながります。
自己肯定感を上げるのは大変。
その代わりにできることとは?
これまで、自己肯定感が低くなると認知の向け方が極端になって、過剰な防衛本能が働くということをお話いたしました。
ということは、認知の向け方を変えて防衛本能を制御したら、自己肯定感が高くなるという理屈になります。
厳密には、自己肯定感はそれで高くはなりません。
ですが、少なくとも自己肯定感の低さのせいで発生した困りごとや、悩みごとの類の大半はなくなることでしょう。
なぜなら、認知の向け方が自分ごとに結びついてしまうと、自分のせいじゃないことにまで困ったり悩んだりするようになります。
過剰な防衛本能が働くと、エネルギーバンパイアとの関係を断ち切れないまま過ごす羽目になってしまいます。
では、極端な認知の歪みを矯正して、過剰な自己防衛をしないためには、どうすればいいのか?
まずは、認知の向け方の改善についてお話させていただきましょう。
多くの自己肯定感や認知療法の本には、読んでいる人が見ている景色や考えていること、根付いた固定観念を変える方法が書かれています。
つまり、「物事の見方や考え方を変えましょう」ということなのですが、これがなかなか難しい。
なぜかと言うと、長年染み付いた物事の見方や考え方を変えるには、たった数ページの文章では足りなさすぎるからというのが一つ。
もう一つは、そもそもの認知を向ける方向が、「今見えている世界」ではないということです。
詳しくお話させていただきます。
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