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HameeエコタマPJの2年間とこれから

1、はじめましてHamee。PJってなんですか?


皆様こんにちは、気づけばHameeのメンバーとなって3年目を迎えているかわちと申します。

そんな私が縁あってHameeでお世話になり始めた直後からこれまで、ずっと関わってきたプロジェクトについて今回はお話ししたいと思います。

その名も『HameeエコタマPJ』(下記noteでもご紹介しました!)
HameeのSDGsな取組のうちの一つで、主に不要になったスマートフォンケースの回収とリサイクルを行うためのプロジェクトです。

Hameeにはこういった目的に沿った『プロジェクト(PJ)』がたくさんあり、都度有志または指名でメンバーが集められ、主な業務と並行して活動しています。

Hameeに入ってすぐの2020年5月、業績管理が主な業務である自部署のマネージャーから「新しいPJが立ち上がるから、参加してみたら?」とお声がけいただき、「PJって何かな!参加してみたらわかるかな?!」という感じで右も左もわからない、というかリモートで入社したから自部署以外の誰のことも知らないという状態でこのPJとやらに飛び込みました。

2、HameeエコタマPJができるまで


今でこそSDGsに向き合うPJであるHameeエコタマPJですが、発足当初はまだ今のような明確な方向性は定められていませんでした。

「Hameeユーザーの満足度を高めるため、ユーザーと長期的に関わり続けられるサービスをつくる」という目標に向けて、まずはユーザーが何を求めているかを知ろう!と模索する日々が始まったのです。

そもそもメンバーの全員が「初めまして」という状態だった私ですが、次第にメンバーの顔と名前、担当領域がわかっていきました。マーケティングのプロ、在庫管理のプロ、店舗運営のプロ、営業のプロ……。

入ったばかりの私が普段なかなか関われないようなそうそうたるメンバーが集まっており、なるほどこういった繋がりを持てるのがPJの醍醐味だな、参加して良かった〜と気楽に構えていました。

が!このメンバーをもってしても、「Hameeユーザーの満足度を高めるため、ユーザーと長期的に関わり続けられるサービスをつくる」というのは相当な難問だということも次第に分かってきました。

そもそもHameeは直営の実店舗を持たず、直接ユーザーとコミュニケーションをとることができる場がありません。そういった事情もあり、ユーザーがHameeに何を求めているのかをリアルタイムで感じ取るのは難しいんです。

そこでいくつか新しいサービスの案を出し、そのアイデアを社内外の幅広い人にぶつけて意見を聞こう!とインタビューを実施しました(ご協力いただいた皆様、ありがとうございました)。

上記に挙げたようにプロ集団が知恵を絞って出した案の数々でしたが、なかなか「これだ!」という反応は得られず、案を出しては没にする……という日々を過ごし、さすがにプロ集団も煮詰まってきました。

そんな中、「HameeとしてSDGsの取り組みにも力を入れていきたい。不要になったケースを回収し、リサイクルしたら喜ばれるのでは?」というアイデアが出たのでインタビューで反応を確認してみたところ……想定していた以上の反応が!

私たちが思っていた以上にユーザーの皆様がSDGsに関心をお持ちで、かつ不要になったケースの処理に困っていることがわかりました。

「私たちが大事にして、ユーザーの皆様に提供すべきサービスはこれなのでは……?」

PJの行先が見えてきました。

改めてプロジェクトを仕切り直すため、社内でPJ名の公募を実施。Hameeが大事にしている「クリエイティブ魂(通称クリ魂)」にちなんだ「HameeエコタマPJ」と命名し、HameeのSDGsへの取り組みを体現するPJとして歩き出したのです。

3、HameeエコタマPJで取り組んでいること


「不要になったスマートフォンケースを回収して、リサイクルする」という目標をもとに始動した私たちですが、思っていた以上に難しく、発足から2年経った今も進化途上です。

今私たちが行っているのは下記の活動です。

①不要になったスマートフォンケースの回収をWEB上で呼びかけ、郵送していただく
②回収品の一部(鉄板が入っているもの、スマートフォンリングがついたままのもの(※))を、近隣の協力企業にて助燃材にリサイクル
※本来回収対象外です
③②に当てはまらない回収品を使って新しい商品が作れないか、協力企業と協同し開発、実験

本社にて仕分け作業を行う様子

皆様からよく、「回収したものをリサイクルして新しいケースを作るんですか?」とお問い合わせをいただきます。もちろん私たちの最終目標はそこにあるのですが、これがとても難しい課題なんです。

皆様によくご利用いただいている代表的なケースが二種類あります。
一つはiFace First Class、そしてもう一つはiFace Reflectionです。

人気の高い「iFace First Class」と「iFace Reflection」
「iFace Reflection」は背面に強化ガラスを採用

前者は二種類のプラスチック素材(ポリカーボネートとTPU)でできているのですが、後者はガラスも使っています。これらをまるごと回収、リサイクルするというのは技術的な課題が多く、協力企業と試行錯誤を重ねている真っ最中です。

そういった事情もあり、開始直後はFirst Classのみを回収対象としていましたし、今も全ての商品を対象にしているわけではありません。

もちろんとりあえず全部回収する!それから考える!ということもできるのですが、皆様が愛情をもって使ってくださっていたものを私たちを信用して託してくださるのに、回収したもののリサイクルできないとなってしまったら、その思いを無駄にしてしまうのではないか……と考え、リサイクルの目処が立っているもののみ回収しています。

そして古いケースから新しいケースを作る、これがかなりの難問です……。
「ケースのようなもの」を作ることは、実は技術的にはクリアしています。

ですが私たちが皆様にお届けしているケースは、その耐久性、耐衝撃性を信頼して選んでいただいているものが多いです。その品質を保証できるケースをリサイクル素材のみで作ることは相当難しく、いまだ実現にはいたっていません。

いつかお届けできる日まで研究を続けますが、今のところまずはケース以外の、何か皆様に魅力的に感じていただけるものを作れないか日々検討しています。

皆様にお見せできる状態になったらまたインタビューなど実施させていただくことになると思います。その際はぜひご協力お願いします!

4、エコタマが私たちにもたらしてくれた思わぬ喜び


試行錯誤を繰り返してようやく動き始めたHameeエコタマプロジェクト。リサイクルの難しさなど、予想外の壁がたくさん現れましたが、嬉しい予想外もたくさんありました。

代表的なのが、こちら!

みなさまからいただいたお手紙

皆さんが不要になったケースを送る際に同封してくださるお手紙です。これまで受け取ったお手紙は約40通。

いただいたものは全て写真に撮って保管しています。ちょっとしたメッセージから、お客様からiFaceに向けた感謝の手紙やiFaceとの思い出がつづられたものまで、毎度受け取るたびに私たちの励みになっています。

というのも前述のように、私たちは自分たちの店舗を持たないので、お客様の生の声を聴ける機会が多くありません。

その分、SNSでいただくコメントや、商品のレビューはもちろん、インタビューにご参加いただいた皆様が伝えてくださるiFace愛やこういったお手紙で気持ちを届けてくださることが皆様が考えられる以上に嬉しかったりします!

回収したiFaceケース

中にはきっと何となく捨てにくくてずっと保管してあったであろう歴代のiFaceたちを数個まとめて送ってくださる方や、「もう使えないのに愛着があり、捨てられませんでした。新しい何かに生まれ変わったら嬉しいです」とお手紙に書いてくださる方もいて、予想していたよりずっとこのプロジェクトが求められていたこと、またiFaceが長く皆さんに愛されているのだということを実感できました。

いつも受け付けているアンケートにも「ずっと続けてほしい」「こういう取り組みは応援したい」といったメッセージが多数届いており、長く続けられるように、先に掲げたようなゴールにたどり着けるように頑張ろう、と励まされています。

4、お知らせ

日々自分たちにできることを模索中のHameeエコタマプロジェクトですが、小田原にある一社ができることって本当に限られています。リサイクルなどで地元の企業にご協力いただいていますが、もっとこの西湘~箱根エリアで力を合わせてできることがあるのではないか……。

そんな取り組みの一つとして、箱根小涌園ユネッサンさんと、小田急電鉄さんと三社コラボ企画を実施しています!

イベント実施中、箱根小涌園ユネッサンに不要になったスマホケースをご持参いただき、貼りつけることで、2022年3月11日に定期運行を終了したロマンスカーVSEのモザイクアートを完成させることができます

今ならなんと!不要になったiFace First Classを持参していただくと入場料無料になります!!完成されたアートは夏頃に海老名にあるロマンスカーミュージアムに移動する予定です。

そしてそのあとはもちろん、Hameeが責任をもってリサイクルします。
楽しく、お得にSDGsな取組に参加できる機会ですので、ぜひ皆さん足をお運びください!!

◆記事を書いた人

PROFILE:河内 麻実(かわち あさみ)
映画配給会社→翻訳会社を経てHameeにたどり着く。
大学でフランス文学に運命を狂わされ、推しの作家の日本での地位を押し上げるためライフワークとして翻訳を細々と続けていたりする(いつか出版したい)
ストレス発散方法はラップバトルを見ること