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ライター垢が嫌いだった理由をドラマ「正直不動産」から気づきを得る
ちょうど一年くらい前の私は本業の派遣事務の傍ら、WEBライターや動画シナリオライターをやっていた。
10年くらい前に広告代理店で働いていたころ、ライターの学校へ通っていたが修了後にライターとして働くことはなかった。
昨年、たまたまkindleで読んだ「WEBライターのなり方」系の本をほぼほぼ真似をして行動したらWEBライターの仕事にありつけた。
ブログ記事と動画シナリオの作成をメインに書き続けること半年間。
ココナラでも毎月依頼してくれるクライアントもできた。
しかし心にモヤモヤとした感情が渦巻いている。
そんなころ本業の職場では激務を迎え、残業の日々。
ライターの仕事は継続契約を終えるタイミングでいったんお休みをした。
Twitterではいま持っているアカウントのほかに、ライター業専用のアカウントがあったがライター業をしないから閉鎖。
私のタイムラインは穏やかになった。
ライター垢はSNSで交流することが苦手な私にはとても居心地が悪い場所だった。
朝・昼・晩と有益なことを呟かなければならないし、仕事の進捗も載せなければならない。なんなら月報?(月収報告)もする。
何本記事を書いて、いくらの収益でした。
というツイートをするのだ。
いま考えればそんなこと呟く決まりなんてなかった。
フォロワーを増やすとかライターの仕事を得たいならやったほうがいいとkindle作家たちはみな口を揃えていたからだ。
タイムラインには見たくもない月報やら有益情報が流れてくる。
ライター垢はマウント合戦場にしか見えなかった。
会社と違ってみんながライバルだからかもしれない。
みんなビジネスをするために呟いているからタイムラインはコマーシャルなのだ。
もちろんそうじゃないライターさんもいる。
私はそういうライターさんのツイートをいまだに読みにいっている。
なぜならホンネがいつもタイムラインに溢れているからだ。
仕事への不安、成功、正直に書かれているから覗きたい衝動にかられる魅力がある。
正直不動産(NHK)というドラマが先日最終回を迎えた。
山下智久さん主演の不動産ドラマ。
飽きずに1時間見続けられる内容で、脚本は「サ道」も担当していた根本ノンジさん。「サ道」は30分ドラマだったがやはり惹き込まれる展開だったのも記憶に新しい。
「私は嘘がつけない人間なんで」
それが山下さん演じる永瀬財地の決めゼリフ。
ライター垢に流れてくる「おはようございます」ツイート。
「おはようございます」と呟けばイイネが貰えるシステム。
呟きをたくさんこしらえて投稿予約する。
だんだんこの人の投稿は予約だな~とか見えてくる。
Twitterはライターにとって商売道具のひとつだから戦略も必要なのだろう。
読むのも辛い、嘘(心にもないこと)を呟く自分が情けない。
そんなモヤモヤがずっとまとわりついていた。
登坂不動産の営業マン・永瀬財地(山下智久)は、“嘘もいとわない”セールストークで成績No.1を維持し続ける、やり手の営業マン。ある日、アパートの建設予定地にあったほこらを壊したことから、たたりで嘘がつけない体になってしまう・・・。
するとみるみる営業成績は転落。
タワマンからボロアパート住まいを強いられるようになった。
しかし正直な接客がお客様の心を捉え、信頼してもらえるようになる。
永瀬財地の嘘偽りない真っすぐなセリフはドラマを見ている人間(私)に気づきをもたらしたのだ。
ライターの人がnoteを始める理由が「レギュレーションやコピー沼などにしばられず本来の自分でホンネを書きたいから」という人も少なくないだろう。
自分の言葉・ホンネを誰かに届けたい。
誰かの救いになれたら、もっと嬉しい。
ホンネが垣間見えるnoteが私はとても大好きで「スキ」を押す。
ポートフォリオや有料記事にするために書くnoteももちろん大切だが、ホンネが溢れるnoteも楽しみにしている読者がここにいるというわけだ。
きっと人間は、ホンネが知りたい生きものに間違いない。
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