私は弱い人間だからこそ、人の世の苦しみや悲しみを真剣に受け止め、芸術に昇華できる。
というピョートル・チャイコフスキーの言葉を
先日の「日本経済新聞」朝刊/春秋で紹介していた。
「私は弱い人間だからこそ」の後に、
弱さから生まれた自分自身の長所を入れれば、
自らの弱さをポジティブに
見られるかもしれない。
私は、
弱い人間だからこそ
「自分を知ることができる」。
私なら、私の弱さを
そんな風に肯定する。
■弱い人間は自分を励ます
あらゆることに不器用で、
よく言えば
人生と格闘しながら
生きてきた私は、
子供のころから「自分」と対話し、
自らを励ましてきた。
とてもじゃないが、
自分が「自分」の味方になって
あげないと、自分が崩れて
しまっていた、
と言ってもいい。
ただ、その代わり
自分と対話していれば、
自分のことはよく分かる。
わずかに人並みにできる
自分の長所を知ることもできる。
それに頼るしかなかった
私の選択肢は少なかったが、
その分、
「職業選択で迷わなかった」と、
言える。
子供のころに悩む経験は、
糧になる方が多い、
のかもしれない。
ただし、悩んだら、
「自分」を励ます気持ちで。
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