Kindle Unlimitedの2ヶ月99円を利用して読んだ本
年度末から年度初めにかけての仕事がピークを超えたので、ようやくnoteを書いている。
2月末くらいからKindle Unlimitedの2ヶ月99円が表示されるようになったので登録した。
昨年あたりからkindleでの読書へ本格的にシフトしていたので、いい機会だと思い、好きな作家さんの本をダウンロード。
1か月をすぎたところで、読めたのは3冊。
アンリミ対象になっている本で読みたいものがないと通常の月額料金を払い続けるのはもったいないと思っている。
いま読んでいる本は4冊目なので、日数的にその本が最後になるだろう。
今回のアンリミ登録では、燃え殻さんとBL小説作家の海野幸さんの本を中心に読んでいる。
両方とも、99円で読めたのは奇跡ではないかと思うくらい面白かった。
BL小説を書き始めて、20年ぶりくらいに商業BL小説を読んでいるのだけれど、好きな作家さんが見つからなくて手当たりしだい好みの設定(時代背景とか)をあらすじを読んで探しているうちに、海野幸先生に行き当たった。
三人称で書かれていて、受け視点で物語が進む。
緻密な心理描写が丁寧に表現されているので、読み進めるほど引き込まれてゆく。濡れ場はラストのみだが、結ばれる前から二人の恋を見守りたくなるキャラ設定で、はやく続きが読みたくなる物語だった。
気づいたことは、BLコミックと小説とでは読者が求めているものが違うということ。(自分ではそう思うが、きっとみなさんも同じではないだろうか?)
絵で見て感じる男の子たちの恋と、文字で追わせる男の子たちの恋。
喘ぎのセリフ、ハートなどはどちらかというと漫画よりの手法なのかも。
それ以外の小説に求められているのは、恋に発展する二人の過程を応援できるような心理描写ではないかと感じた。
私の属性が、可愛い男子たちを眺めている時間が幸せタイプだからかもしれないけれど、BLってきっとそこを求められているような気もしている。
心理描写系統と濡れ場多め系統とレーベルで分かれているかもしれないが、海野先生の読ませていただいている作品は、みなレーベル違いだけれど系統は同じだった。
まだ全部の作品を読んでいないから分からないけれど、好みの系統であることは間違いない。
この3か月くらいで、BL作品でマンガも小説も好きな作家さんが見つかった。
おそらくこの系統が、私が好んでいる世界観なのだろう。
よい作品を読むと、創作意欲のスイッチが入る。
しかしネタやプロットを書きながら、殻に閉じ篭る自分にハッとする。
人の目(読んでくださる方)を考えすぎて、無難にまとめようとしている。
打破したい。これができないと、ずっと変われない。
そんな悶々としている日々で、読み終えたのが燃え殻さんの「相談の森」。
様々という言葉で片付けるには恐れ多い悩みが燃え殻さんに寄せられていて、大変だなーと思いながらも、燃え殻さんの人生を通じて書かれた言葉にホッとする場面がちらほら。
いちばん最後の質問を読んだときに、「これだ!」と気づいた。
執着について書かれていた。
私自身がものすごい執着する体質なので、それを隠そうとクールにふるまって生きている(つもり)。
そんな自分の執着を分解しながら、認め、作品に落とし込みたい。
人間に必ず訪れる「死」があるからこそ、「生」に執着する。
たぶん、これだ。
先日、BL特化の一次創作イベント「J.GARDEN56」に申し込んだ。
なんと特設ジャンルに「執着愛」というのがあって、その島へトライする運びに。なんてタイムリー。
まだBL本が一冊も手元にないのに、イベントへガンガン申し込んでいるが不安でしかないが、秋までにはBL小説2冊、短編詰込み小冊子(無配とワンコインなど)をいくつか並ぶように頑張ります。
Kindle Unlimitedは今月で解約してしまうけれど、今後も海野先生の作品は、新刊など順を追って読み続けたい。
けっこうなペースで出されている気がする……。すごい。
燃え殻先生の作品は新刊出されるごとに、絶対読みます!!
本屋での運命的な出会いがこんなにも惹かれるとは。
やっぱり本の力、すごい!
おわり