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令和6年6月議会 個別質問 1-2.市原市GIGAスクールの今後の可能性について

浜中吾郎です。引き続き、これまで私が個別質問した内容について順次載せていきます!
令和6年第2回定例会の個別質問(令和6年7月1日実施)のうち「教育の方向性について~市原市GIGAスクールの今後の可能性について~」より。

(以下、発言内容)
続いて『市原市GIGAスクールの今後の可能性について』伺います。令和2年11月より開始された市原市GIGAスクールも3年以上が経過しました。児童生徒に一人1台ずつのタブレット端末を整備し、徐々にではありますが定着してきているものと認識しています。今回着目したいのは児童生徒の個別最適な学びについてです。全ての児童生徒に基本的・基礎的な知識・技能を確実に習得させることが重要である一方、個々の児童生徒の特性や学習進度、学習到達度は異なります。ICTを活用した個別最適な学びが進むことで、前述した二つの課題を両立し、公教育のベースアップに繋がるものと考えます。個別最適な学びについてこれまでの実績と今後の展望について伺います。


(以下、教育振興部長答弁)
お答えいたします。本市においては、令和2年度からGIGAスクール構想に取り組む中で、市独自の「IChiHaRaスタイル」を打ち立てて推進しており、現在では、一人一台タブレット端末が児童生徒の個別学習や授業での学習等に欠かせないものとなっております。
このような中、個々の学習進度や学習到達度に応じた「個別最適な学び」に係る主な取組としましては、児童生徒の学習レベルに合わせて課題を提供するAI型ドリル教材を用いた学習がございます。
具体的には、児童生徒がドリルを学習する中で、児童生徒のつまずいているところをAIが把握し、学習者のレベルに合わせた問題の出題や、理解が進んでいる場合には、より高度な学習問題を出題することができるなど、個々の学習理解に応じた学びを可能としております。
教員は、これらの学習状況を把握し、個々への助言や授業の改善に生かしております。
また、一人一台タブレット端末を効果的に用いることは、集団での学び合いを活性化し、子供たちが教え合い、学び合うなど、対話的に課題解決に取り組む「協働的な学び」の一助となっております。
教育委員会としましては、子供たちがどのような教育環境にあっても、一人一台タブレット端末を活用することで、主体的に学習できるなど、誰一人取り残さない教育を実現し、全ての子供たちの「個別最適な学びや協働的な学び」が実現できるよう取り組んでまいります。


(引き続き、浜中の発言)
ありがとうございます。AI型ドリル教材にも触れられていました。現代社会において教育の機会均等を図るためには、公教育のベースアップは不可欠だと考えます。またこうした取り組みは反復学習の重要性や、例えば鉛筆で書いたり、言葉で伝える、そうした身体性などを捨て去るものではありません。デジタルか紙かといった二項対立でなく、より良い学びの提供のために活用して欲しいと考えます。また質問では情報化における個別最適な学びに焦点をあてましたが、協働的な学びの一体的な充実が必要です。多に対して教える授業でピンとこなかったものが、隣にいるクラスの友人が教えてくれたらすんなりわかったといった経験は私もありますが、色々なパターンで教える・教わるという過程自身が児童生徒にとって貴重なものです。今後の展開に期待したいと思います。

次に「新たな授業の構築」についてです。市原市GIGAスクールはこれまでの教育実践を活かしながらも、従来の紙の教科書、黒板だけではできなかった学び合い、変化する時代に対応した学校教育が児童生徒の力を育むことに繋がると考えます。新たな授業の構築についてどのようなものが挙げられるのか、具体例も交えながら当局の見解を伺います。


(以下、教育振興部長答弁)
お答えいたします。教育委員会では、一人一台タブレット端末や電子黒板などの機器を導入し、市原市GIGAスクールを推進するなかで、授業での活用に加え、家庭でもタブレット端末を用いた学習ができるよう取り組んでまいりました。
今後のタブレット端末を用いた新たな授業の構築につきましては、児童生徒が自ら課題を設定し、解決していく「探究学習」が効果的であると考えております。
具体的には、児童生徒が主体的に、記事や動画を視聴し課題を設定したうえで、情報を収集、写真や図、グラフなどを用いて整理・分析したのちに、友だち同士で共有し、自分の言葉でまとめ表現するなどの授業実践が挙げられます。
教育委員会としましては、今後とも一人一台タブレット端末等を有効に活用した児童生徒の「探究学習」、「個別最適な学びや協働的な学び」の充実に向け、取り組んでまいります。


(答弁を受けた浜中の意見)
ありがとうございます。主体的・対話的な学びにつながる探求学習は是非とも強めて頂きたいですし、授業自身がアップデートされてほしいと考えます。昨今だとメタバースの活用や、生成AIを使ったコンテンツも徐々に出てきています。技術の進歩は日進月歩です。児童生徒に方針を持って扱い方を教えることは必要です。一方、本市のこども達が新しい技術を存分に活用し、これまで困難と思われていた課題をしなやかに越えていく未来を大人はどこかで期待しているんだと思います。私も負けていられないな、と思いますけどね。児童生徒も教職員も共にこうした授業を通じて資質や能力を高められるよう、限られた時間の中で効果的に取り組んでほしいと考えます。新しい授業の構築は、教職員のスキル・魅力の向上にも繋がると考えますので長期的な視野で見て頂ければ有難いです。宜しくお願いします。

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