共通テスト対策【国語】
出題予想 共通テスト「国語」
予想①評論文 : 1〜2行の短い段落で構成される「足の速い」文章
予想②古文 : 1作品・1場面を「多角的に」とらえた構成
予想③漢文 : 表現・価値観の「差異・対比」を問う出題
過去3年間の出題内容
評論
小説
古文
漢文
各設問ごとの予測・対策
第1問 評論
図や資料を併せた出題が予想されるが、単なる形式的なことであり気にかけすぎないこと。これまで演習した評論文の内容から得られた各分野の教養を整理しておくことも大事。特に、西洋的価値観の崩壊と共にはじまった、ニーチェ、ハイデガー、カント以降の「現代思想」についてのある程度の理解は必須。また、1〜2行程度の短い形式段落のみで構成される「足の速い文章」なども予想されるので、素早い要点把握が不可欠になる。文章を読みながら段落ごとに「見出し」を付け、内容を主体的に把握するトレーニングは直前まで実施する。
第2問 小説
登場人物の心情変化の理解は当然として、場面ごとの心情に合致する意味や用例を、資料から探し出す2022年度の形式は踏襲されるだろう。本文全体を通した心情変化の理解に加えて「問題設定の正確な理解」「資料からの情報検索」という情報処理が必要とされた形式も同じく続くと予想される。また、詩や短歌・俳句などの韻文を本文や選択肢などに用いることも考えられる。苦手とする生徒は、国語便覧などを活用してそれぞれの特徴・解釈方法などに触れておくことも必要。
第3問 古文
2023年度同様、1作品・1場面を「多角的に」とらえた構成の出題が予想される。その場合、あらかじめ各作品・各場面についての本質的な理解(特に心情の面)が成否を分けるファクターとなりうる。
(2023年度予想)「源氏物語(宇治十帖)」と「苔の衣・夜の寝覚」、「山家集」と「奥の細道・更科紀行」、「源氏物語玉の小櫛」と「源氏物語(同場面)」など
また、それに併せて和歌の出題も課されるため、修辞法の再確認(特に縁語・掛詞・*枕詞)、百人一首を始めとする本歌取りに多用される和歌に込められた季節感・心情描写を網羅的に把握しておくことも重要。ただ、あくまでも正確な語彙と確実な文法に基づく精読こそが決め手であることに変わりはない、直前まで「正確な読解」を意識した学習を行うことが最も重要。また、正確な読解に必要な*「呼応の副詞」の規則性も網羅的に習得しておくと効果的に読める。
第4問 漢文
漢文は文法・語彙に関する設問の比重が最も高く、60〜70%を占める。特に句法に関しては、否定 ⇨ 疑問・反語・詠嘆 ⇨ 比較・抑揚、この順で各句法の関連性を生かして整理すると効果的。また、ロジカルに進む話の展開がほとんどのため、前半のエピソードは引用話の内容が掴めない場合は、後半部分に書かれているであろう筆者の主張(教訓・あるべき人の素養)を先に読み、その上で前半部分の具体的な部分に当てはめると読解しやすくなることが多い。漢文は、全教科・科目の中で、最も費用対効果が高い分野の一つ、故事成語や頻出漢字も含めて網羅性を高めておくことが肝要。得点差のつく形式としては、類似した表現・価値観の「差異・対比」を問う出題も予想される、その場合、かなり精度の高い読み取りが必要となる。
「読む・解く」ためのアドバイス
共通テスト国語の「解法スキーム」
・出典・前書き・注をチェック(本文を読む前に大まかな予測を立てる)
(評論文)
具体と抽象、原因と結果の方向性を意識する
(小説)
「行動・発言・表情・比喩」と「感情・性格」との相関性を読み取る
(古文)
会話文・心中語・引用には『 』を入れ、主体・対象の特定・記入をする
(漢文)
内容転換の箇所(意味段落)にはスラッシュ、対句表現には必ず留意する
選択肢を選ぶ「5つのルール」
「ずれ」
設問要求、または本文と「ずれ」ていないか
「すぎ」
本文に対して表現が◯◯「すぎ」ていないか
「なし」
本文から読み取れる箇所が「なし」ではないか
「安易な比較」
比較された項目に対して、安易に優劣をつけていないか
「一般論」
本文内容からではなく、いわゆる「一般論」ではないか
いま、やるべき対策は?
(古文)付属語”助動詞”の意味を「正確に」とらえる
文法事項の確認の際、「付属語」に注目する。その意味を正確に押さえられるようになると、意味が分からない自立語が出てきた場合でも「おそらく、こういう意味だろう」と推測しながら読み進めることができる。特に、助動詞の意味・用法は一つずつ正確な理解が必須。
(全てに共通)得点力UPの近道 /「記述式」でトライ
直前まで得点力をUPしたいならば、選択肢を隠し設問のみを読んだ上で「記述式」での解答にトライするべき。評論・古文など関係なく、得点力がUPしない理由は「選択肢」を絶対視しすぎて選択肢から解答を導こうとすることが主な原因。ネットや攻略本などに乗っている、表面上のテクニックのようなものを駆使して乗り切れるほど甘いものではない。
記述式で作成した自分の解答を正解の選択肢と比較検討する。そうすると、実際、与えられた選択肢を吟味する際に「選択肢間の差異」がはっきりとわかるようになる。少しでも違う場合「どうすれば模範解答と同じ解答になるのか」を熟考し修正することが、結果的に得点力UPへの近道である。
平均点の推移(過去3年間)
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