見出し画像

好きなことで生きていかなくてもいい。

「好きなことで生きていく」

数年前に話題になった、YouTuberのCMのキャッチコピーだ。
好きなことって、なんだろうか?
趣味?特技?将来の夢?

例えば世の中には、子どもの頃から教師になりたくて努力して教師になる人がいる。
趣味の車好きが高じて、自動車整備士になる人がいる。

逆に、どこかで夢を諦めてきてしまった人、そもそもなりたい職業がなかった人もいるのではないだろうか。
まさしく、私がそうだった。

「好きなことで生きていく」ことが理想とされている。仕事を選ぶにも、「やりたい仕事」を選ぶことが理想とされている。
じゃあ、好きなことは趣味のままにしておきたいし、やりたいこともない、もしくはそもそも好きなことがない場合はどうすればいいのだろうか。

私の考える解決方法は3つある。

① 「好きな場所」を軸に選ぶ

海辺の街に住みたかったら、そこから通うことができて暮らしていけるような仕事を探せばいい。
離島に住みたかったら、そこで暮らせる仕事を探せばいい。

仕事を目的ではなく、住みたいところに住むための手段にしてしまえばいい。

② 「一緒に働きたい人」を軸に選ぶ

この人と働きたい、この人たちと働きたい。
この人から学びたいことがある。

そう思える人がいるところだから、という理由で選ぶのも悪くはないんじゃないかと思う。

その人が辞めてしまうかもしれない、ずっと同じ環境だとは限らないとも言えるが、そんなことを言っていたらキリがない。
その他のこともいつ変わってしまうか分からないのだから。

③ 「理想の未来」を軸に選ぶ

将来の夢という程でもない、例えばいつか海外で生活してみたいとか、結婚して子供がほしいとかそんな「理想の未来」を叶えやすい職業を選ぶのもアリだと思う。

3年後、10年後、どんな暮らしをしていたいか。どんな人になっていたいか。
そんなふうに考えるとわかりやすい。


共通して言えるのは、仕事を目的ではなく手段としている点だ。

仕事をして収入を得ることで、好きなことをできる環境を整えることも選択肢として存在する。

必ずしも、好きなことを仕事にしなくてもいい。

「好きなことを仕事にして生きていかなければならない」
そう思っていた私。

それが正しい、楽しいという人もたくさんいる。

でもそれだけに囚われてしまっては、選択肢の多様性がまた損なわれてしまう気がする。

「好きなことで生きていく」
これはそもそも、仕事観の多様化を表す言葉ではなかったか。

だったら私は、好きなように生きていきたい。

自分が好きだと思える場所で、好きだと思える生き方をしたい。

そんなふうに思う。

※この文章は個人的な見解です。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?