知ってる感覚

勉強が楽しい感覚も、勉強が好きな感覚も知ってる
勉強がしたくても出来なくて悔しくなる感覚も、勉強が嫌な感覚も知ってる

音楽が楽しくて幸せなものだっていう感覚も知ってるし、
音楽が耳障りで拒絶する感覚も知ってる

高校１年の時に精神疾患を患って、
患う前と後でほとんどの感覚が変わって知ってる“感覚”が増えたけど

“学校が楽しい感覚”
“友だちとごはんを食べるのが楽しい感覚”
“人前で話したり目立つのが好きな感覚”
これだけはどうしても分からない

大人に目を付けられるのが怖くて
怒られるのが怖くて萎縮してた

教室っていう同い年の他人が集められた場所で発言するのも怖かった
目を合わせたら終わりだと思ってた

給食も全然食べられなかった
給食の時間になるといきなり吐き気に襲われて
そのせいで不登校になった時期もあった

小学生の頃から
多分私は社交不安障害だった

高校生になってやっと精神科・心療内科に行けた時にはもう
PTSD、大うつ病、不眠症、統合失調症を併発していた

高校に通うことにドクターストップがかかった

人生真っ暗闇で本気で死のうとするあの感覚も、
自分に制御がかけられないあの感覚も、私は知ってる

2023／01.22