2/7 滞納者宅に凸したよ
先日滞納者宅に行って鍵まで開けて中に入った。
というのももう半年以上お金をお支払いいただけておらず、コレまでも毎月2回訪問していたのだが、一度も会えないし連絡も取れない状態が続いていた。
もう堪忍袋の緒が切れたということで、裁判所の執行官達と現地集合して、鍵屋さんを呼んでガチャリと開けた。
ものの数分で鍵を開けてしまう鍵屋さんのスキルにやや引きながら、家に入ったのだが、やはりというか住人はいなかった。どこに行ってしまったのかは知らないが、我々はズカズカと足を踏み入れ、状況を確認していく。
……思っていた以上に汚くなかった。
ただそこらじゅうに服が散乱していて決して綺麗ではない、のだがそれらが綺麗に畳まれている。
ズボラなのか几帳面なのか全然分からん。
だが、なんとも不気味な感じがしてこの時点で帰りたくなった。
家探ししてみたが住人が隠れているということはなく、諸々の設置物や金目の物があるかチェックする。ただ、部屋を空けなければいけない以上そこにあるものを片付けなくてはならない。
そこそこ物が多いので結構難儀しそうではある………。
洗濯物が干されていたりと生活感があるのが生々しいというか、なんか凄く切なくなったよ。たった数万、これを支払わないだけで家を持っていかれることになるのだから………。
当人はなにを思って過ごしているのかは分からない。
危機感を覚えて毎日怯えているのかもしれない。
もしくは大丈夫だと高を括ってしまっているのか。
滞納者に見える傾向の一つして、返済や支払いの優先順位が誤っていることが多い。収入はあるのだが、生活費や遊興費に使って残った中でそれらに充てていくという人もいるくらいだ。
残念ながら現実は甘くなく、終わりの時は近付いている。僕としても強制執行という手段は使いたくないので、なんとか債務者には動いて欲しいところではある。