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映画「オデッセイ」~こんなに面白かったのか
Amazonプライムビデオで「オデッセイ」(原作「火星の人」)を観た。どこへ行った際だったか忘れたが、機内上映で観たことがあったので、再鑑賞ということになる。
これまでnoteにも書いてきたように、私はテレビ・映画・ゲーム・ギャンブルにはほとんど食指が動くことがない。「2時間の映画を観たら、その2時間は本が読めない」がストレスになるのだ。
これは新しい部署の上司(30年来の兄貴分でもある)にすっかり見抜かれていて、「お前、もっとテレビを観ろ!」と叱られる。これもあって、最近は社内の映画試写になるべく足を運ぶようにしているし、「シン・ウルトラマン」「トップガン マーヴェリック」は立て続けに映画館で鑑賞した。ちょっと“映画鑑賞にエンジンがかかっている”感覚だ。
さて「オデッセイ」。
再鑑賞のきっかけは先日読了したアンディ・ウィアーの小説「プロジェクト・ヘイル・メアリー」がとんでもなく面白く、最後には珍しく涙を流すほど感動したことだった。
「アンディ・ウィアーといえば、『火星の人』が大評判だったなあ。やっぱりそれも読まにゃイカンな」と思いたち、その予習のつもりでプライムビデオでレンタルした次第。
プライムビデオは無料のものも多いが、「オデッセイ」は299円での「レンタル」だ。それでも、いちいちツタヤまで借りにいって鑑賞後に返却するという手間がかからない。しかもたまたま家にいた長男もどっぷり楽しんで、2人で「面白かったねー!」とニコニコしているのだから、コスパのいい娯楽だ。
(ここからプチネタバレ)独り火星に取り残されても、決して絶望せずにユーモア精神を発揮ながら創意工夫を続ける主人公。退避を決断せざるを得なかった同僚クルーたちの動揺と決断。NASAやJPLの地上クルーの活躍・・・。次から次へと発生する緊急事態エピソードも過不足なく、2時間20分以上の長さを感じない。
エンタメ業界の端くれに在籍するものとして、自分の世界を狭くしていたこれまでの態度をちょっと反省している。玉石混交は仕方がない。それでも「打席に入って球を打ちにいく」ことをしないと、傑作を見つける勘も養うことがないだろう。
それでもギャンブルだけは問題外だ。やっぱり時間とカネが勿体ない。
(22/6/12)