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春賀蓮之介のアイヌの歴史シリーズ総まとめ

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連載中のアイヌの歴史です
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記事一覧

アイヌの歴史17『アイヌ文化時代-中編-』

アイヌの生活 アイヌの間で通貨として機能したのは、交易で手にいれた絹織物、銀、刀剣、漆…

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アイヌの歴史16『アイヌ文化時代-前編-』

 「アイヌ文化」とは日本では元寇などがあり鎌倉幕府が衰退に向かっていた13世紀の頃に「オ…

春賀蓮之介
10日前
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アイヌの歴史15『続縄文時代・擦文時代』

続縄文時代  続縄文時代とは本州が大規模な稲作を行う弥生文化に取り込まれた弥生時代に、稲…

春賀蓮之介
2週間前
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アイヌの歴史14『平安時代の蝦夷』

 770年、宇漢迷公宇屈波宇逃還事件という朝廷に服属していた蝦夷の族長が突如、朝廷の支配…

春賀蓮之介
3週間前
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アイヌの歴史13『奈良時代の蝦夷』

 710年、元明天皇が飛鳥の藤原京から、奈良に平城京を建設し都を移し、その直後に朝廷は、…

春賀蓮之介
1か月前
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アイヌの歴史12『古代の蝦夷-後編-』

蝦夷の記録 7世紀中期から8世紀初頭には大化の改新により、地域の豪族の半独立した国造が…

春賀蓮之介
1か月前
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アイヌの歴史11『古代の蝦夷-前編-』

  蝦夷はアイヌと同じく統一された国家や集団であったわけではなく、外部の日本人が勝手に東日本の住民を呼んでいた語で、特に弥生時代の北海道では稲作は行われず「続縄文時代」が続き、東北北部では一時的に稲作が導入されたが、気候上の問題で行われなくなっていて、実際に文化的に異なった。  先述の通りエミシ最古の記録は5世紀、古墳時代の頃の雄略天皇が宋に送った文書の中の毛人の国々を征服したという記録で、雄略天皇は盛んに蝦夷を征服した事がわかり、間接的な最古の資料は日本書紀の中にある弥生

アイヌの歴史10『蝦夷とは-後編-』

 『古事記』の神武東征の記録で書かれた近畿地方の非服従の人々であるエミシは漢字も愛、広い…

春賀蓮之介
1か月前
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アイヌの歴史9『蝦夷とは-前編-』

  エミシ、エゾ、エビスとは現在では北海道を指す言葉となっているが、本来は古代日本の中枢…

春賀蓮之介
1か月前
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アイヌの歴史8『縄文・弥生・古墳時代』

縄文時代 縄文時代は簡単に説明すると土器・弓矢・磨製石器が作られ、竪穴式住居への定住が…

春賀蓮之介
2か月前
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アイヌの歴史7『アイヌ史の区分/旧石器時代』

アイヌの歴史区分  アイヌの時代区分は考古学的な特徴から続縄文時代、擦文時代、アイヌ文化…

春賀蓮之介
2か月前
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アイヌの歴史6『-番外編-日本語の起源』

*注意* ・これは数年前の中学生時代に書いていた文章です。 ・特定の宗教や強い政治思想を持…

春賀蓮之介
3か月前
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アイヌの歴史5『アイヌに関する俗説の否定』

*注意* ・これは中学生時代に書いていた文章であり、当時は確実に間違ったことを言っている人…

春賀蓮之介
3か月前
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アイヌの歴史4『アイヌの遺伝子』

*注意* ・これは中学生時代に書いていた文章であり、現在のものよりやや優しくない雰囲気の文体で書かれています。 ・ハプログループや言語学、考古学、民俗学の専門的な内容が大部分に含まれます。 ・以上のことを御了承の上、お読みください。 アイヌの歴史  アイヌの歴史は考古学、つまり土器や住居などの形から、大きく、縄文時代から発展した続縄文時代、そこに日本の影響が加わった擦文時代、オホーツク文化の影響と日本からの影響がさらに加わったアイヌ文化時代の三つに区分され、道北・道東・千島