ゆっくり、ゆっくりと、のみこんで
今日は、最近食べたものの中で一番衝撃の走った、
キッシュのことについて書こうと思う。
さて皆さま、スタバのキッシュを食べたことがありますか。
フードたちがカジュアルなジュエリーのように陳列された、
覗き込むだけで心躍ってしまうあのショーケースの中で、
大抵ドーナツやワッフルの後ろの隅っこにいる、
あのキッシュです。
(お店によって陳列の仕方は違うのかな、、)
食べたことない方、すぐ行きましょう。
絶対温めてもらったほうがいいです。
温めてもらって、できれば店内ですぐに味わってほしいです。
フォークを刺した瞬間から、あれ、っと
何か違いを感じると思います。
私の知っているキッシュじゃないぞ。と。
ちなみに私の知っているキッシュは、
パイの生地の中にふんわりしたオムレツのような、
ジューシーなオムレツのような、
オムレツのようでいてオムレツではない何かがいる、
美味しいアレ、なのだけど。
スタバのは違うんです。
フォークでサクッと刺して掬って口に入れると、
濃厚なシチューがぎゅっと集まったような、もはやクリームのような、
なんとも言えない優しい濃厚な旨味が口の中でトロンととろけるのです。
一口目から衝撃を受けた私、
そのあとはもう夢中。
大きくダイスカットされたベーコンは表面がカリッと、そして噛めば噛むほど塩気がじゅわじゅわと広がって、加工肉ならではの、あの罪な旨味がたまらん。それを濃厚なクリームに絡めながら食べるんです。
ほうれん草は、上面に出ていた部分はパリパリになって、中に入ってるところは濃厚クリームをたっぷり纏って、たっぷりとベーコンに絡めて食べるとなお美味しい。
最後に背面のパイのちょっと硬いところに、残ったクリームを全部乗っけてかぶりつく。
幸せだ、、
私のキッシュ経験が少ないせいなのか、
それともここのが特別なのか。
いろんなキッシュも食べてみたいな。
さあ、今日もちょっと頑張ろうかな、と、
思わず前向きになってしまう、力のある食べ物に出会った朝でした。
美味しいものには、人を励ます力がある。
美味しいものを、ゆっくり、ゆっくりでいいからのみこんで、
少し前を向けたらとてもいい。
これからも、たべものの力を大いに借りて、
生きていきたいと思います。