個性を育むシュタイナー教育〜私らしく自由に生きるためのヒントとは<前編>
こんにちは。
10月の中旬までバンクーバーメンバーだった(過去形)石本です。
そして、今は、カナダバンクーバーから石川県の金沢に引越して、金沢メンバーになりました。
20年以上ぶりの日本の生活は、とまどうことも多々ありますが、大きな夢と素敵な仲間と始めた新生活は、これからの新しい出会いへの期待と可能性にワクワクすることばかりです。
さて、先日、私たち白山ウォルドルフコミュニティの夢の1つが実現しました。
それは、
『マンガでやさしくわかるシュタイナー 教育』の著者である井藤元さんの講演を白山ウォルドルフコミュニティ主催で開催できたこと。
講演のテーマは、井藤元さんのこの本でも書かれているいくつかのキーワードから抜粋して、
『個性』『自由』そして『天命』
この3つのキーワードに焦点を絞ってビッチリお話ししていただきました。
金沢会場、バンクーバー会場、そしてオンラインライブ会場、録画参加と今の時代だからこそできたハイブリッドな形での今回の講演会です。
落語・お笑いを研究されている井藤元さんのお話は、真面目な哲学的な内容にもかかわらず思わず笑ってしまう場面が沢山あって、どの会場からも、大変満足した、大変分かりやすくて面白い、もっと聞いていたかった、ぜひ別のテーマで第二弾を!などの感想をいただいております。
今回の講演を主催させていただいた私たちも、井藤さんのパワフルなトークを通して、コミュニティの熱い想いを講演を聞いてくれた方たちに届けられたのではと自画自賛しております。
私たちの企画に参戦していただく講師陣からは名言がよくでますが、、、、
今回の井藤さんの講演は、まさに名言が詰まった宝箱のようなもの。
では、どんな名言があったのか?
まずは、3つのワードの最初にある『個性』について。
井藤さん:
「一般的使われる『個性的な人』という言葉は、使われる文脈でポジティブな意味にも、ネガティブな意味にも使われる、場面によって言葉の意味がカメレオンように変化する厄介な言葉です。
でも、シュタイナー教育で使われる『個性』のイメージとしては、有名な歌にある『世界に1つだけの花』的な個性といえるかもしれません。特別なオンリーワン。」
「でも、、、、そこね、ちょっと言いたいことがあります。」
と、井藤さんは一言足します。
「花屋の店先で並んだいろんな花、、、、あそこに並んでいるだけですでに選ばれし、まさにミスユニバースで選ばれた美女のように、どれもこれも美しい選抜メンバーなんですよ。でも、シュタイナー教育では、花屋に並んでいようがいまいが、野に咲くたんぽぽもすみれも全部きれいだよね、というところで多少違うんですが、、、、」
という前置きがあり、、、、。
「その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい
なのですが、、、、
実は『その花を咲かせる』ことってとっても難しい!
まず自分がなんの花なのか、まずわからない。
わからない中で、どのような方法で『一生懸命になればいい』のかわからない。自分がどのベクトルで努力すればいいのかもわからない。
実は、個性重視の教育と謳われていても、その個性を開花させるって、とても悩ましい話なんですよ〜。」
個性を開く
でも、どうやって?
ってことになるんです。
なるほど。
『個性』
誰もが知っているこの言葉。
でも実は、知っているようで知らない。
確かに、私たちは『個性』というこの厄介な言葉の迷子になっています。
井藤さんから投げかけられた、まず最初の問い。
まさに目から鱗な問いですよね。
井藤さんは、シュタイナー教育における『個性』について重要なポイントを続けて説明していきます。
いくつかあるのですが、そこにいた誰もがドキッとしたかもしれないのが、この言葉。ここで名言その1です。
『個性は放っておいたら眠ったまま』
「普通に生活していたらある日突然発見できるものではなく、ともすると自分で発見して目覚めさせることをしなければ、一生眠ったまま終わるということもありますよとシュタイナーさんは言っているんですよ。」
ええええ!なんと!
どうしたら個性を目覚めさせることができるの???
そこで出たのが、名言その2です。
シュタイナー教育では『個性を発揮している状態というのは、自由を獲得している状態』と考えられているんです。
そこでつながるのが、シュタイナー学校に常についてくる副題
『自由への教育』
シュタイナー教育は、自由奔放に好き勝手していいよという自由な教育ではなく、、、
自由への教育
なんです。
『自由』
でました!講演に出てきた2つ目のキーワードです。
そして、このワードからの名言は、次の<後編>へと続きます。
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