短歌 冬の湯呑 5首
妻のいぬ 土曜の午後の初しぐれ。くすぐってみる三毛の脇腹
薄日さす 海に沿ひたる城下町。知る人の訃ひとつ 冬に入る
ほのわびしとはこのことか。冬の湯呑の牛乳の皮膜
窓の外 木枯がいう。別れよと。漱石みたいねマスターの髭
すべてはなにもなかったごとくに冬紅葉 散るも散らぬも
初冬の無聊からやや恋への展開
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妻のいぬ 土曜の午後の初しぐれ。くすぐってみる三毛の脇腹
薄日さす 海に沿ひたる城下町。知る人の訃ひとつ 冬に入る
ほのわびしとはこのことか。冬の湯呑の牛乳の皮膜
窓の外 木枯がいう。別れよと。漱石みたいねマスターの髭
すべてはなにもなかったごとくに冬紅葉 散るも散らぬも
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