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日本らしさに機能性をプラスしたお寿司型エコバッグを作ってみました!
こんにちは。
博報堂プロダクツ プレミアム事業本部 プロダクトデザイン部の橋本です。
私たちは、キャンペーンで使うノベルティグッズやユニークな開発アイテム、飲料や化粧品のボトルやパッケージなどを手掛けるプロダクトデザイナー集団です。
今回は、現在開発中のお寿司型エコバッグの開発ストーリーをご紹介します。
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外国人観光客が欲しくなるエコバッグをデザインしたい!
円安の影響で、毎日たくさんの外国人観光客が来ています。
観光地巡りやアニメの聖地巡礼、家電製品の購入など日本に来る目的は様々ですが、その中でもダントツで人気が高いのは「日本独自の食文化を楽しむこと」だそうです。
その中でも世界中で大人気の「お寿司」は日本を代表する料理ではないでしょうか。
そこで、外国人観光客の方が日本での旅行中にエコバッグとして活用できて、そのままお土産にしたくなるようなお寿司型のエコバッグ(通称 寿司バッグ)の開発がスタートしました。
現在、製作しているデザインはこちらです。
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お寿司の見た目をした巾着の中に
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いろんなネタがプリントされたエコバッグが収納されています。
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ネタの中にカードを収納できるので、寿司バッグ一つで決済ができます。
寿司バッグを持って豊洲市場や浅草の観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。
寿司バッグの小ネタ話
実は、この寿司バッグを作ろう!と考えたのは3年前の春でした。
レジ袋の有料化に伴い、レジ袋型のエコバッグやコンパクトに収納できるエコバッグなど
さまざまなデザインが世の中に溢れはじめていたので、お寿司型のバッグにしたところでいまいち新規性が薄いなあ。と思い、あたためていました。
時間が経つにつれて、クレジットカード決済や電子マネーを使ったスマホ決済が一般的になり、コロナが終息すると、インバウンドの需要からますます現金での決済が減っていきました。
「買い物の仕方もどんどん新しくなってきている。
過去に出したエコバッグのアイデアを見直してみよう」
というところから、ふたたび寿司バッグの製作がスタートしました。
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とてもシンプルなデザインと構造ですが、可愛くするために苦戦しました。
と、いうのもカードを入れる以上、デカネタになってしまうため。
可愛く見せるためにシンプルにしていくデフォルメが必要でした。最終的に、ネタの部分はグラフィカルで平面的なデザインにし、シャリ部分で立体感とボリュームを出すことにしました。
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しゃり部分(巾着)の生地選びにもこだわりました。
光沢感がある生地、しゃりの形を作りやすい固い生地など色々試した結果、しゃりのふっくらとした粒感を連想させるふわふわした柔らかい生地に着地しました。
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仕様とデザインが固まったら、ネタを増やしていきました。
私の一番好きな食べ物も「お寿司」なので、外国人観光客の方達にぜひ食べてほしいネタを、今後も増やしていきたいです。
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今回はプロトタイプとして、ミシンや手縫いで作っているので“手作り感”が出てしまいましたが、
量産するチャンスがあれば、ネタ部分をぬいぐるみのように綿入したり、様々なサイズ展開をしたりなど、販売品としての完成度を追求していきたいです。
サステナブルデザインを考えるときに、エコバッグは題材にしやすいアイテムです。
ターゲットや使うシーン、モチーフなどを掛け合わせることで
エコバックもあたらしいカタチやデザインができると思っています。
これからもおもわず「ほしいっ」と思ってもらえるモノづくりを目指します!
Size:W100×H38×D70mm
※この作品は販売しておりません。
Staff list:内田成威 橋本千里 野本貴絵
「プロダクトデザイン部のアトリエ」ご紹介
最後にもう一つご紹介です。私たちは「プロダクトデザイン部のアトリエ」というギャラリーサイトを運営しています。このサイトは、「あたらしい価値をカタチに。」をコンセプトに、日常のちょっとした気づきや発見をカタチにした作品をみんなで制作し、ギャラリーサイトとして作品を紹介しています。
ユニークでステキなプロダクト作品をたくさん掲載していますので、ぜひご覧ください!
noteでは「プロダクトデザイン部のアトリエ」で生まれた作品もピックアップして、デザインのこだわりやプロセスなど楽しくお届けしていきたいと考えていますので今後もお楽しみに!