CVを高める10の手口を解説!手口4 手間いらず!登録いらず!インストールいらず!「いらずの法則」
こんにちは!博報堂プロダクツでコピーライターをしているItoです。
「ことばのUXラボ」では、UXライティングの研究としてさまざまな企業・サービスのWEBコンテンツをチェック。気になる事例を持ち寄って、日々議論を重ねています。
今回は、「誰でも使える!CVを高める10の手口」シリーズの4回目。
手間いらず!登録いらず!インストールいらず!「いらずの法則」について、ご紹介!
登録数の伸び悩みや離脱率の高さに悩んでいるそこのアナタ、名前だけでも覚えていってください。
今回の登場人物
Namioka(出張系コピーライター)・Shimizu(UI/UXつよつよデザイナー)・Ito(リーダー)の3人です!
「いらずの法則」ってなに?
普段よく使っている、情報サイトやグルメ評価サイト。
新しいサービスが出てくると気になるけど、“会員登録って面倒”“ちょっと見たいだけなのにクレカ情報は必要なの?“など、気になることありますよね。
データが何より大切と言われている世の中ですが、
「私の情報、何かに使われるのでは…」とユーザーに思われてしまうと
最初の一歩がなかなか踏み出しづらくなってしまうもの。
そんなユーザー心理に寄り添って、“必要ないものは、必要ないとしっかり言ってあげる”のが「いらずの法則」。クリックの障壁となるものを取り除くことで、 ハードルを下げる効果を狙っていこうという手法です。
当たり前のことでも、キチンとユーザーにわかるカタチで伝えることがポイントになると思います。
基本-1:インストールいらず
Namioka:最近、新しいサービスを利用するときに、うれしいマイクロコピーを見つけました。「インストールの必要ありません」これ、ユーザー心理をうまく突いてるなぁと思いまして。
Ito:あ、確かにそれはいいね!会社で新しいサービスを利用する場合だと、インストールするにも関係各所を通して、上長の承認を得て、とか面倒なことが多い…
Shimizu:本当は“インストール不要”の利用方法があるのに、このようにユーザーにアピールしてない企業やサービスもありませんか?
Ito:確かにそれぞれの企業の戦略もあるんだろうけど、例えば“新規ユーザー数を増やしたい”“まずは一度試して欲しい”という時は有効な手段だよね。
Namioka:最近、配信系のサービスは誰でも利用してると思うんですが、大体ブラウザで視聴できるものが多いですよね。一度試してもらえば、利用習慣がつきそうなモノやサービスでは、試してみたい手法かもしれませんね。
Shimizu:情報サイトとか評価系サービスとかも、アプリの方が便利なのはわかるんですが、“まずは一回”のハードルを下げるためにも有効そうですよね。
基本-2:会員登録いらず
Ito:それでいうと、“会員登録いらず”で情報を閲覧できたり、お気に入りをブックマークしておくこともできるサービスもあるよね。
Shimizu:会員登録ってハードル高いですよね。入力が面倒なのと、どうしても“私の情報、何かに使われるのでは…”という不安があります。
Ito:個人情報って、本気でそのサービスを利用する時までなるべく教えたくないよね。“メルマガとかいっぱい飛んでくるんでしょ”とか、どうしても想像しちゃう。
Namioka:“インストール”と“個人情報”が、サービス利用にあたっての二大障壁な気がしてきましたね。この2つをお試し利用の時に取り除いであげれば、最初の一歩を踏み出しやすくできるんじゃないでしょうか。
Shimizu:“インストールいらず”“会員登録いらず”確かにこの2つの情報がサイトに書かれていたら「とりあえず一回使ってみようかな」という気になると思いました。
ここは注意:クレジットカードいらず
Ito:もう一個、「会員登録いらず」と同じなんだけど、「クレジットカードなしで登録可能」とキチンと書いているサービスもあって、これもグッとハードルが下がるよね。
Shimizu:確かに、クレジットカードってサービスを利用するときに手元にないこともありますし、“けっきょく無料期間すぎたら、継続で有料利用させたいんでしょ?”って、ついつい思っちゃいますもんね。
Ito:そうそう、どのクレカで登録しようかとか、一回考えさせちゃうことも障壁になりそうだよね。
Namioka:ただここは注意が必要で、クレジットカードなしで登録した場合、無料お試し期間が終わった後にクレジットカードが必要になるので、「登録率は上がるけど、収益は下がる」傾向にあるため十分な検討が必要みたいですよ。
Ito:なるほど…Namiokaさん、今回は発言にキレがあるね。
今回の手口「いらずの法則」はいかがでしたか?
言われてみれば当たり前のことですが、当たり前のこともキチンと書いてあげることで
ユーザーのハードルを下げることも、UXライティングの得意分野の一つ。
“インストールいらず”“会員登録いらず”のひとことで、CVが大きく変わるかもしれません。
気になった方は、ぜひ取り入れてみてください。