これは必見! 大正・昭和画壇のスーパースターが競演した《光風霽月帖》 @東京国立博物館
まだ美術というものを理解していないからだと思うのですが、明治から昭和初期までに日本人が油絵で描いた西洋画には、正直、そそるものがありません。ただ、同時期に描かれた日本画風の絵には、良いなと思わされる作品がいくつかあります。
例えば前田青邨や鏑木清方……それに横山大観もですね。色使いもですが、筆のタッチが好きなんだと思います。
そうした3人に加えて、川合玉堂や和田英作、富田渓山、菊池契月、小林古径、橋本関雪、安田靫彦が参加して、昭和11年(1936)にまとめられたのが《光風霽月帖》です。
「光風霽月」は、さわやかな光と風、それに月がスッキリと見える晴れた夜空という感じですね……転じて、心が澄み切った様子や世の中が治まっている様子を意味します。そんな「光風霽月」をテーマにして、大正・昭和画壇のトップスターたちが描いた作品群です。(2023年12月10日まで展示されています)
以上、実際の順番とは少し異なるかもしれませんが、ご了承ください。どれもいいですね。いつか、この作品も重要文化財に指定されても良いんじゃないかな……なんて思いますけど、これが入るとあれも入れなきゃ……なんてことになるので、指定されるとしても、まだ先のことでしょうね。
こちらは東京国立博物館(トーハク)の、本館1階の、いつも絵巻や小品の連作が展示されている細長ケースで見られます。12月10日までと、期間に余裕があるので、また改めて見に行きたいと思います。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?