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ほっこりとした表情が魅力の《如意輪観音》…岡山県安養寺所蔵の絵瓦

以前、『トーハク展示の国宝《線刻蔵王権現像》を撮ってきたのでnoteしておきます』や『藤原道長が御岳詣で登った吉野・金峯山とは……』というnoteを書いた時に、いくつかの石板などに彫られた線刻の神仏像を紹介したのですが……それらとも深く関わっているだろう《如意輪観音像絵瓦》をnoteしておきます。

この絵瓦ですが、東京国立博物館(トーハク)で、いつでも見られます。そのため、トーハク所蔵だと思っていましたが、岡山県倉敷市の安養寺というお寺さんの所蔵品でした。

こうやって撮ってきた写真を、そのまま載せると……絵が分かりづらいですよね。だから色々と画像を加工してから載せようなんて野望を抱いたのですが、そうこうしているうちにnoteする機会を逸してしまっていました。ということでエイヤっと。

この如意輪観音さんの、ぷっくりほっこりとした表情がなんとも良いなぁと思いながらいつも眺めています。少し離れて見ると、描かれている像がほとんど見えないので、近寄って見る人も少ないように感じます。もったいないなぁと。

四角形に形を整えた粘土板がまだ乾ききっていない状態で、先の尖った箆状の工具で図像が描かれています。一定の線の太さで、図の修正もなくよどみなく一気に描かれています。作者は如意輪観音菩薩像をよく理解する僧侶や仏師のような熟練の手によるのかもしれません。

解説パネルより

同じく安養寺経塚から出土した《不動明王像絵瓦》です。

2025年1月2日……トーハクへ行ってみましたが、とぉっても混雑していました。今週はずっと混雑が続きそうですね……。

ということで今回のnoteは以上です。

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かわかわ
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