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俳句 晩春


俳句を作りました。
今回は一句です。詩を添えました。

俳句

しべ 降るや名残りは 手のひらに

花はもう枝に無く

しべすら
すでに散っていた

地面は花と蘂が重なり
最後の花を咲かせてる

見上げれば

いつの間に青葉は茂り
季節は進んでいたと知る

名残りを探し、探して
家に帰ると

花びらが一枚
床に落ちていた

僕はそれを拾い
手のひらに載せ

名残りを
この一枚に見ていた


時候は以下の通りです。
・晩春(ばんしゅん)
 三春の一つで、四月に当たる。
 気候も温暖で、多くの花が咲き乱れ、
 春たけなわの感じがする。
 
季語は以下の通りです。
・桜しべ降る
 桜の花びらが散ったあとに、がく
 ついている蘂がこぼれるように降ること。
 落花とはまた違う趣きがあり、地面を
 赤く染めた光景は、晩春の静かな気分を
 喚起させる。

ハルキ文庫 角川春樹編 現代俳句歳時記 春より一部抜粋

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