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詩 うつつ

眠れない夜に
周りの音ばかりが気になり

耳に栓をしてみても
睡眠薬を含んでみても

いつまでたっても眠れない

ごろり、ごろりと
寝返りばかりをしてみても
まくらの位置を変えてみても

いつまでも眠れない

気づくと外は白みはじめ
何かを配達するバイクの音

今日も眠れないと思った
その時、僕は、目を覚ます

これはうつつか、まぼろしか

眠れない日が続く中
目を開けられないほどの
睡魔が襲う

ぼんやりとする頭は
まるで感覚に麻酔をかけたよう

深く深く、眠りへと誘う

昏々と、昏々と
このまま醒めないかと思うほど

深い深い、眠りの中へ

ああ、眠りとは
こんなにも気持ちの良いモノだった

眠りに不安しかなかった僕に
心地よい眠りをくれた

そして、うつつは、現れた

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