シェア
この月をあなたと見てる 何処か知らないあなたと 大きく輝く月を見上げて 何処にいるあなたを…
右手が僕の左手を覆う 左手の指と指との間 右手の指を滑らせて 優しく指を絡ませる 指と指…
胸の鼓動がおさまらず 起き上がるのも苦しくて よろける足取りで顔を洗う この苦しみが 洗い…
暑かった陽が蔭り 入道雲に隠れて沈む 紅く染まった空から 目を移し 振り仰げば白い雲 そし…
腹を向けた蝉が 地面におちていた その蝉をつかんで 近くの木にとまらせても またすぐにおち…
いつまで続くのか 終わらない日常と 終わらない淋しさと いつまで続けられるのか 忘れたい…