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前書き 右手から冷たい北風が吹き抜け、 左手から暖かな太陽が照らす。 北風に背を向けて、 …
前書き 凍てつく朝に 胸の鼓動は速くなる 心臓の音を聞きながら 起きるタイミングを計る 部屋…
前書き 川辺の土手を歩いていると 冬の虫がジージーと鳴く おだやかに流れる川面 鴨の親子が…
前書き 葉が落ちた桜の小さな蕾 冬の陽ざしを浴びる 翼を羽まで広げた鷺 僕の頭の上をよぎり …
前書き 紅に混じって黄と緑が 風に吹かれて揺ら揺らと 揺れてるのは葉っぱなのか それとも僕…
前書き 川に朝靄がたち込め 辺りに魚が群れる 重なり合い水が跳ね 朝の光が乱反射する 陽ざし…
前書き 散歩道を歩いていると 白い椿が咲いていた 道に落ちた白い椿 陽気で溶ける 雪のように見えた 桜並木の残り葉が 紅く大空に映えて 残影が目に残った 俳句 白椿 雪降るように 道濡らし 残り葉や 大空に映え いくばくか
前書き 静まり返った部屋 テレビは沈黙したまま 暗い部屋の中 電気は点けない 椅子に独りで座…
前書き 街の体育館の前を通る 剣道の気合の声 ビーとなる笛 黒袴を着た学生たち 空は曇ってい…
前書き 雲ひとつない青い空に 晴れ切らない心が映る 袖を濡らすしぐれに 心がしみる 夜の街灯…
俳句 川映る 流れる雲や ゆらぐ今 女郎蜘蛛 巣の真ん中で 冬を待つ 木守柿 行き先告げ…
*はじめに 十三夜が近いので、月に関する俳句を二句作りました。 前書きと俳句の構成にしてい…
彼岸花 暑さ散らして 花さかり 法師蝉 耳残る声 懐かしく 身の丈を こえた秋草 秋曇り…
俳句 天高く 入道雲を 置き忘れ 秋風や 枯れ葉を連れて 鳴らすかな 残暑でも めぐる季節は 目の前に 詩 田んぼは既に刈り入れだ 刈られた稲の匂い漂う 空はあんなに高いのに 忘れられた入道雲が 夏よりも高くそびえる 陽ざしはまだ厳しくとも 通りすぎる風はやさしくて 緑の名残を見送っていた