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前書き 静まり返った部屋 テレビは沈黙したまま 暗い部屋の中 電気は点けない 椅子に独りで座…
前書き 街の体育館の前を通る 剣道の気合の声 ビーとなる笛 黒袴を着た学生たち 空は曇ってい…
前書き 雲ひとつない青い空に 晴れ切らない心が映る 袖を濡らすしぐれに 心がしみる 夜の街灯…
俳句 川映る 流れる雲や ゆらぐ今 女郎蜘蛛 巣の真ん中で 冬を待つ 木守柿 行き先告げ…
*はじめに 十三夜が近いので、月に関する俳句を二句作りました。 前書きと俳句の構成にしてい…
彼岸花 暑さ散らして 花さかり 法師蝉 耳残る声 懐かしく 身の丈を こえた秋草 秋曇り…
俳句 天高く 入道雲を 置き忘れ 秋風や 枯れ葉を連れて 鳴らすかな 残暑でも めぐる季節は 目の前に 詩 田んぼは既に刈り入れだ 刈られた稲の匂い漂う 空はあんなに高いのに 忘れられた入道雲が 夏よりも高くそびえる 陽ざしはまだ厳しくとも 通りすぎる風はやさしくて 緑の名残を見送っていた
俳句 葉落ちて 足のうらにも 秋の音 落ちた葉の 音のなかに 立っている 詩 道に落ち葉…
俳句 法師蝉 暑さ飛び立つ 響きかな 吹く風が 止まらぬ汗を ふいてゆき 詩 午後三時 …
俳句 百年の 時をつなぐや 夏の蝶 詩 夏の暑さから逃れて 森の遊歩道を歩く 大きな木立…
俳句 炎天や 回りて落ちる 花の音 詩 炎天の朝の中を 汗拭きながら歩いてる 耳にはイヤ…
俳句 蝉しぐれ 耳に響くや 待ち遠し 蜂の音 蝉に負けじと ブンブンと 水筒の 水滴るや…
俳句 新盆や ハグロトンボの 群れを見る 詩 遊歩道へと下りてゆく 紫陽花は灼けていた …
目に緑 耳蝉の声 空白く くるくると からまる先に 僕がいる 半夏生 探してみれば どこにある 夏蝶と ともに歩けば 軽やかに 白い空 葉に照るひかり 夏呼んで 変わりなく 夏やこれまで これからも