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読書日記

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読んだ本の感想。私の場合、ベストセラーとか話題の本はあまり読まず、時流からかなりズレている気がします。音楽本や映画本が多いかもしれません。当然、読書案内というより、いい歳をして、…
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記事一覧

読書感想文 スタインベック・著『チャーリーとの旅』 今も昔もあまり変わらないアメ…

昔読もうと思っていた本が文庫になった 高校生の頃、この本が文庫になったら買って読もうと…

只野成行
2週間前
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読書日記 タブレット純・著『ムクの祈り』 夜と朝の間の人 タブレット純

タブレット純・著『タブレット純自伝 ムクの祈り』(リトルモア)と言う本を読んだ。 この本…

只野成行
1か月前
58

配信ドラマ『百年の孤独』と私の稚拙な妄想

ネットフリックスの配信ドラマ『百年の孤独』を見ている。全体で2部構成で、それぞれが8話あ…

只野成行
1か月前
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箱男のこととか、背の低いおじさんのこととか

映画『箱男』は、なんで実写映画だったのだろうか?  30年近く前に、やっぱり石井岳龍監督…

只野成行
5か月前
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読書日記 中原一歩・著『小山田圭吾 炎上の「嘘」』 結局、誰も責任をとらなかった

毎日、テレビはオリンピックばっかり放送している。オリンピックも、大抵、日本人が出ていて、…

只野成行
6か月前
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読書日記 宋恵媛/望月優太・共著『密航のち洗濯』柏書房 私はいざとなったら密航で…

在日朝鮮人は、なんで在日のままなんだろうか? 税金は取られているのに、いまだに選挙権がな…

只野成行
6か月前
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読書日記 堀川恵子・著『暁の宇品』みんな無理だとわかっていながら、それでも戦争しちゃったのはどうしてなのか?

南京大虐殺をやっちゃった日本人 昔、南京大虐殺に関する本を何冊か読んだことがある。南京大虐殺というのは、日本が中国相手に、1937年7月に始めた日中戦争のさなかに起こした事件だ。 開戦の数か月後に上海に上陸した日本軍は、陸路、中国軍を蹴散らかして、そのまま南京まで進軍し、当時、中国の首都であった南京を占領をした。そのさい、日本軍は、自分たちの食料などの補給をなぜかせずに、すべてを現地調達で賄っている。 軍隊と食事というと、災害時の自衛隊の炊き出しみたいなものをイメー

読書日記 石川淳・著『荒魂』コトバがすべて

先日、帰省した時に読む本がなくて、自分の本棚にあった昔読んだ本の中から石川淳の『荒魂』を…

只野成行
6か月前
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読書日記 新井素子・著『南海ちゃんの新しいお仕事』

本屋さんに行って新井素子の本を探したら、これがあった。ハルキ文庫だ。2022年に単行本で…

只野成行
7か月前
12

橋本治と新井素子と五木寛之と 1970年代末の流行本の記憶

先日、所要があって実家に帰ってきた。その時、自分の本棚を見た。橋本治の本が置いてある部分…

只野成行
7か月前
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読書日記 ダシール・ハメット著『血の収穫』 始まりの小説はドタバタ喜劇だった…

『動く標的』も読んだことだし、順番?だから、ハメットの『血の収穫』も読んでみた。創元推理…

只野成行
7か月前
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読書日記 ロス・マクドナルド著『動く標的』こんなハナシだったか…

私立探偵のリュー・アーチャーは、依頼を受けて、大富豪の家にいく。昨日から行方不明になった…

只野成行
7か月前
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読書日記 横溝正史・著『八つ墓村』洞窟と言うより地下道小説だった

先日、森村誠一の『人間の証明』を読んだので、今度は横溝正史の『犬神家の人々』を読もうと思…

只野成行
8か月前
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読書挫折日記 野村進・著『丹波哲郎 見事な人生』

丹波哲郎に関する本が出ていたので早速買って来た。丹波哲郎は、俳優だ。 2006年に亡くなっている。もう18年も前だ。今時、丹波哲郎なんて言っても、若い人は知らないだろう。 私は丹波哲郎が、けっこう、好きだった。でも、大好きってわけでもない。丹波哲郎は私からすると、人として、あまり見たことのないタイプだった。だから、私は興味があったのだと思う。 丹波哲郎の見た目の第一印象は、「とても立派」だ、になるのだと思う。多分、いい男だ。ハンサムな部類に入るのだろう。 ただ他の俳優と