只野成行

1961年生まれ。男。noteには主に映画感想文を書きます。実際に文章を書いてから、投稿するまで、間があるので、上映が終了していたりします。だから映画を見る参考にはなりません。画像は岡本太郎作品から無断借用しています。最近は、読書感想文も増えてきました。誤字脱字変換間違い多し。

只野成行

1961年生まれ。男。noteには主に映画感想文を書きます。実際に文章を書いてから、投稿するまで、間があるので、上映が終了していたりします。だから映画を見る参考にはなりません。画像は岡本太郎作品から無断借用しています。最近は、読書感想文も増えてきました。誤字脱字変換間違い多し。

マガジン

  • 映画日記

    見た映画の感想文。おおむね、ほめるよりもモンクが多く、偏った感想になっている。

  • エッセイのようなものとか

    いまいち分類できないような個人的な文章

  • 音盤日記

    レコード、CD等、音楽を聴いた感想文。

  • 異人・偉人日記

    映画、文学、ロック、などで活躍した異人・偉人に対する愛憎渦巻く個人的な気持ちを発露した文章。

  • 読書日記

    読んだ本の感想。私の場合、ベストセラーとか話題の本はあまり読まず、時流からかなりズレている気がします。音楽本や映画本が多いかもしれません。当然、読書案内というより、いい歳をして、モンクたらたらの文章が多い気がします。あしからず。

最近の記事

家の近所にあった入ったことのない映画館の記憶

私が小さな子供の頃、家の近所に映画館が二つあった。 一つは幼稚園に行く途中にあったピンク映画専門館で、いつも裸の女の人のポスターが貼ってあった。小学生になった頃は、見てはいけないものがあると思って、足早に通り過ぎていた。 映画館としてはかなり小さな建物だった。中学に上がる頃には、もうなくなっていた気がする。そういう映画館だから、私は一度も入ったことがない。 父によると、昔からあった古い映画館で、父が入った昔は、土間にムシロ敷だったかもしれないと言うが、はっきりとは憶えて

    • 「フラッシュ・イン・ジャパン」で広島の原爆を歌った矢沢は、ロックなのか?

      先日、白竜についての文章を書いた時に、矢沢永吉の「フラッシュ・イン・ジャパン」という曲を思い出した。 白竜の原爆を歌った「グランド・ゼロ」からの連想だ。矢沢の「フラッシュ・イン・ジャパン」も、ヒロシマの原爆投下について歌った曲だ。 この曲は、1987年に、矢沢がアメリカで出した同名アルバムに入っている。アルバムは、日本では長らく発売されていなくて、2000年頃に、異なるジャケットでCDで出た。 中身は、少しの新曲と、その頃の矢沢の曲を集めた、ベスト盤のような変なアルバム

      • 社会派ロック・シンガーだった白竜は、アニソンは歌うけど、俳優としてはヤクザ役しかやらないのか?

        ヤクザ映画というと、ヤクザ役専門みたいな俳優に白竜がいる。1952年生まれだから、今年、72歳だ。 もともとは、在日朝鮮人であることを全面に押し出した社会派ロック・シンガーだった。 今時、「社会派」とか「骨太」とか書くと、間が抜けた印象が拭えないが、当時の白竜は、ストレートで真面目なロックをやっていて、とってもかっこよかった。 歌詞が社会派だと、大抵、理屈っぽくなって、反射神経のない音楽になりがちだが、白竜の曲には疾走感のあるものが多く、ライブを見ると体の動かし方も、歌

        • テキヤの親分の家とアッくんのこと

          子供の頃、町内にテキヤの親分の家があった。線路沿いの湿地の際に建った平屋で、台所の外に大きなプロパンガスのボンベが鎖で繋がれてあった。 豪邸とは程遠いその家の脇の泥濘んだ空き地には、焼きそばなんかの道具を積んだ軽トラが、いつも二台、停まっていた。 家の主は、チビデブの親分で、普段は甚兵衛やダボシャツを着て、夏はステテコに上半身裸で過ごしていた。全身ではないが、刺青もあった。祭りの時期は、それにねじりハチマキが加わった。 その家の長男は、私の兄と同級生のアッくんと呼ばれる

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          14本
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        記事

          ヤクザ映画ってロックじゃないよな、とかウネウネ考えた

          男同士で濃厚につるむヤクザは、ロックじゃない ネットフリックスで邦画を漁っていると、やたらとたくさん、ヤクザが出てくる。と言うことで、ヤクザ映画ついて考えてみる。 警察モノや犯罪モノには、必ずヤクザが出てくるし、青春モノの一種であるヤンキーモノにもヤクザはつきものだ。暴力過多のものもあればコメディもある。 現実の私の周辺にはヤクザはない。子供の頃に近所にテキヤの親分の家があったくらいだ。だからヤクザについては何も知らない。 それに、現実の私は、人づきあいが苦手だ。

          ヤクザ映画ってロックじゃないよな、とかウネウネ考えた

          私は英語がわからない。英語がわからない私は英語の曲の何を聴いているのか?

          書いているうちに収拾がつかなくなったので、そのままアップします。申し訳ありません。そもそも、論理的な思考が出来ないのです、私は。 キヨシローの日本語訳「マザー」 忌野清志郎が日本語でカバーした「イマジン」を聴いた時、英語を母語にしている人は、こんな感じでジョン・レノンの原曲を聴いていたのかと、感動したことを憶えている。 一番最後に付け加えられた「ぼくらは薄着で笑っちゃう」という歌詞を聴くに至っては、原曲を超えたんじゃないかと、短絡的な私は思った。 なんでそんなに感動し

          私は英語がわからない。英語がわからない私は英語の曲の何を聴いているのか?

          映画日記 日本映画の不思議

          今回は私にしては短い文章だ。 西島秀俊が謎だ。 西島秀俊は、現在、とてもたくさんの映画やテレビドラマに出ている売れっ子俳優だ。 私もよく見ている。しかし、ヤクザや犯罪者といった役をやっても、西島秀俊は、善人に見える。 しかも、どの作品で見ても、髪型も服装もほとんど同じに見える。なんでだろう? 髪型や服装の傾向を変更はしないという条件で出演しているのだろうか? それとも、いくつかの作品に並行して出演しても、差しさわりないように、同じ髪型、同じ傾向の服装になるようにし

          映画日記 日本映画の不思議

          本屋さんのことと仙台の記憶にない塩川書店とヤクザが喧嘩していた五橋の記憶

          最近は本屋さんがどんどん閉店している。私の住むあたりでも、駅ビルにいかないと本屋さんがなくなってしまった。 その駅ビルの本屋さんもリニューアルを繰り返して、本の在庫が減って、文房具とかスナック菓子とか、イヤホン等のデジタルアクセサリ売り場が広くなっている。 図書館の雑誌コーナーに行くと、最新号の代わりに、この雑誌は休刊しました、という札が置いてあるスペースが、多くなってきた。雑誌もどんどんなくなっているのだ。 紙の本(雑誌)は、これまでのような、誰もが手に取れるものでは

          本屋さんのことと仙台の記憶にない塩川書店とヤクザが喧嘩していた五橋の記憶

          映画日記 『新幹線大爆破』と『罪の声』と高倉健のこと

          娯楽に徹した映画『新幹線大爆破』 Netflixで『新幹線大爆破』を見た。「立派な」という形容がふさわしい娯楽映画だった。 私はジジイだから、すぐに昔はよかったみたいな調子になるのだが、この映画もそんな感じで、良いと思ったのだ。 そして『新幹線大爆破』みたいな映画は、現在ではまるっきり姿を消してしまったんじゃないか、と思うのだ。 この映画には、いろいろと指摘したいところはあるのだけど、見ていて、んっ、これはなに?とか、違うんじゃないの、といった調子で、途中で引っか

          映画日記 『新幹線大爆破』と『罪の声』と高倉健のこと

          映画日記 『極悪女王』 あの頃は誰もがどこででも煙草を吸っていた

          Netflixで話題の『極悪女王』を見た。 一編60分強で、5本だ。昨晩、一気に見た。 これは1980年代前半から半ばまでの全日本女子プロレスを舞台に、ダンプ松本を主人公に据えて描いたドラマだ。 ところで「女王」は、つい「じょうおう」とか「じょーおー」と読んでしまいがちだが、正しくは「じょおう」と読むのだ。 なんだか「じょうおう」とか、「じょーおー」の方が読みやすいし、親しんでいる気がする。どーでもいーけど。 この作品のモデルとなった女子プロレスラーのダンプ松本、長

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          映画日記 黒沢清監督『クリーピー 偽りの隣人』 ホラー風映画論映画

          黒沢清監督の『クリーピー 偽りの隣人』という2016年公開の映画をネットフリックスで見た。 了解不能な展開が凝縮されたオープニング 出だしの画面は、白い部屋だ。 鉄格子のはまった窓がある。外の景色は見えない。その部屋の中で両手をあげて背伸びをしている男の後姿が映る。 天井に配管がむき出しであり、壁の配線もむき出しの、かなりつくりの古い部屋だ。部屋が白いのは、あとからペンキで白く塗ったような印象だ。 カメラがひくと、そこが警察署内の取調室だということがわかる。男が犯人

          映画日記 黒沢清監督『クリーピー 偽りの隣人』 ホラー風映画論映画

          映画妄想日記 アラン・ドロンのこととか、闘牛士のこととか、私が映画を見るようになった最初の頃のこととか

          子供の頃、闘牛士が好きだった。多分、テレビで闘牛のドキュメンタリーを見たのがきっかけで興味を持ったのだと思う。闘牛の本場がスペインで、メキシコでもやっていることを知って、あのメキシコ・オリンピックのあったメキシコかあ、なんて妙な感心の仕方をしていた。 闘牛士の派手な衣装も不思議だった。ピッチピチすぎて、自分一人では着られないのだ。左右二人の助けを借りて、やっと着込んでいる映像が強烈に記憶に残っている。そんなきつい衣装で、よく動きまわれるものだと、さらに感心したのだった。

          映画妄想日記 アラン・ドロンのこととか、闘牛士のこととか、私が映画を見るようになった最初の頃のこととか

          箱男のこととか、背の低いおじさんのこととか

          映画『箱男』は、なんで実写映画だったのだろうか?  30年近く前に、やっぱり石井岳龍監督で、映画化しかかり、クランクインの前日に頓挫したのだと言う。日本とドイツの合作で、ドイツで撮影する予定だったと言う。今回は、監督の執念が実って、ついに完成したとか。 男性俳優の配役は当時のままだというが、女性は誰だったのだろうか? 女性だってそのままで作れば良かった気がする。 ところで、私は、箱男を映画化するのなら、アニメの方が向いていると思った。というか、思っていた。 ずいぶん昔

          箱男のこととか、背の低いおじさんのこととか

          映画日記 個人的な覚書

          前回、『ザ・ユニオン』という映画について書いた。書きっぱなしじゃなんだと思って、調べてみた。 主演の俳優は、マーク・ウォールバーグという有名な人だった。 女優もハル・ベリーといって、たいそうな人だった。 私が知らないだけで、二人とも主演作品が山のようにあった。ネットフリックスでも10本くらい出てきた。 私は、知っていることはさも知っているように知ったかぶりをして書くが、知識がかなり偏っているので、一般常識のようなことでも、すっぱりと抜け落ちていることがある。 マーク

          映画日記 個人的な覚書

          映画日記 『ザ・ユニオン』エロやグロで視聴率を稼ぐ時代は終わったのか?

          配信で映画やドラマを大量に見ている。でも、大抵、三〇分くらいでリタイヤしている。飽きてしまうのだ。それ以上、見ようという気持ちがなくなるのだ。私は選り好みが激しいというより、許容範囲が狭いのだ。 一応、見たい映画は映画館で見ることにしている。映画館では、どんなにつまらなくても、途中で退席などせずに、最後まで椅子に座っている。これは、義務感でもないし、お金を払ったという損得でもなんでもなく、単に暗いなか、退席するのが面倒だからしないだけだ。 例えば、先日は『箱男』を見た。退

          映画日記 『ザ・ユニオン』エロやグロで視聴率を稼ぐ時代は終わったのか?

          映画日記 『箱男』 女性は常に若く、男らだけが年をとっていく

          映画『箱男』を観てきた。時々爆笑したけど、全体的にはつまらなかった。途中何度も眠たくなった。 冷蔵庫を梱包していたとおぼしき大きな段ボール箱を被った箱男の動きを見て、しばらく前に流行っていた「ふなっしー」とか、現在、YouTubeで時々見ている「ちぃたん」を思い出した。二人とも、ゆるキャラなのに、過激な動きをするのだ。この文章の最後に「ちぃたん」のYouTube動画を貼り付けてみた。(特に意味はないが、私には悪意があるかもしれない。) 映画『箱男』は、由緒正しい前衛という

          映画日記 『箱男』 女性は常に若く、男らだけが年をとっていく