![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148896819/rectangle_large_type_2_6cff77a880e20896202473361ac7eb75.jpeg?width=1200)
「シメパフェ」という文化
先日、利用者さんと話していた時、
「最近、札幌で『シメパフェ』が流行っているんだってね」
という話になりました。
「シメ」とは、お酒を飲んだ後の「〆(締め)」の意味です。
一般的には「ラーメン」が多いであろう「酒のシメ」。
札幌では、「パフェ」が定番に取って代わり、深夜にパフェを食べられるお店が20数件もあるのだとか。
利用者さんは、
「いやぁー、シメはやっぱりラーメンですよねぇ!」
と、それこそシメの一言を言い放って立ち去られましたが、
はて。
なぜ「シメパフェ」なるものが流行しているのでしょう?
![](https://assets.st-note.com/img/1722231372535-ZWlmsp6OLA.jpg)
私は、これには北海道の古くからの「アイス文化」が関係しているのでは……アイヌではなくてですね、アイスです……と思っています。
今でこそ、「省エネ」が定着して、冬季、各家庭でも暖房の温度設定は低めにしていると思います。
しかし、15~20年ほど前までは、
「ストーブをガンガン(ゴンゴン?)と焚き、部屋の温度をまるで初夏のように保ち、おもむろにアイスクリームを食べる」
という情景は、北海道では珍しくありませんでした。
函館では以前、真冬でもアイスクリームの移動販売車が住宅地を走り回っていました。
それほど、高い需要があったからです。
また、ウン十年以上前の話で恐縮ですが、
函館の五稜郭界隈での飲み会の後に、明け方まで営業している洋食屋さんで皆でパフェを注文する事もよくありました。
私の記憶では、男性陣がパフェを頼み、女性陣がコーヒーを頼むことが多かったような…?
男性陣は確か、
「普段はパフェなんて恥ずかしくて頼めないからさー」
などと言っていたと思います。
男性にとってパフェは、「酔った勢い」だったのかもしれません。
おそらく今の札幌も、過去の函館と似たような状況なのでは、と推察します。
過去に函館で、特に五稜郭界隈で、
飲み会を経験していた「元」若者たちにとっては、
札幌のシメパフェブームは、納得の現象であると共に、
「今さら?」の感があるかもしれません。
でも、函館では、お店が何十件もできるほどの流行にはならなかったですし、特に呼び名も付いていませんでした。
過去の函館の現象は、もしかして、単にマイブームの集合体だったのかもしれません。(アワブーム?)
もちろん「札幌発祥」に異を唱えるつもりはありません。
ただ、ウン十年前に函館に確かに存在していた「アイス文化」について、
ちょっと書いておきたいと思った次第です。
by くろうーろん
※こちらは過去にssブログ(2019-02-08 13:00)に掲載されていた記事です。再掲にあたり、一部修正致しました。