函館の七夕まつり
市内のスーパーマーケットなどに、七夕のお菓子コーナーができました。
「七夕の」というのは、七月七日の七夕祭のことです。
函館では7月7日の夕方、子どもたちが七夕飾りを出している家々を巡り、玄関先で、
「竹に短冊、七夕まつり
おおいに祝おう
ろうそく一本ちょうだいな」 (歌詞は他のパターンもあります)
と歌います。
そして、昔はロウソク、今はお菓子をもらいます。
「ローソクもらい」と呼ばれる、ハロウィーンみたいなこの習慣、
北海道でもやる町とやらない町があり、
函館は7月7日ですが、多くは7月ではなく8月の7日、
そして歌詞やメロディも地域によって違うようです。
(ちなみに…7月は新暦、8月は旧暦にもとづいている、と言われています。真偽は不明ですが。)
…というわけで、冒頭に書いた「お菓子コーナー」には、
子どもたちに渡す(配る?)ためのお菓子の大袋が、山積みになるのです。
この世にこんな大きなお菓子パックがあったの!?という感じ。
今はお菓子ですが、昔は歌詞の通り、ろうそくでした。
(それが「ローソクもらい」の名称のゆえんです)
提灯を持って歩くので、貰ったろうそくを「替え」に使ったものですが、
ほとんどは、次の年に配るために家人が保管していましたね。
でも最近は、子どもたちの七夕のちょうちんも、LEDだったりします。
もし本当にろうそくをあげたら、ビックリされちゃうかも?
以前、職員数名でお金を出し合って、笹を飾ったり、お菓子の準備をしたこともありました。
元気に歌ってくれる子、
恥ずかしそうに歌ってくれる子、
なかなか歌えずに、付き添いのお父さんお母さんが歌ってくれることも…。
このご時世、知らない家を回るのは危険なのでは、という
むきもあり…それは当然と思いつつも、
お菓子を抱えた子どもたちは、とても微笑ましくて、
いつまでも続いて欲しい習慣だなーと思います。
by くろうーろん
※こちらは過去にssブログ(2012-06-18 13:00、2014-07-09 13:00)に掲載されていた記事です。再掲にあたり、一部修正致しました。