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漢方で紐解く⑤解毒について

漢方理論で考える、ワクチンは、「熱毒」と捉えます。
熱毒は、発熱、腫れ、痛み、頭痛、関節痛
などの症状を引き起こします。

熱毒(ワクチン)は、肝臓脾臓骨髄副腎生殖器卵巣睾丸)に入っていくと言われています。
特に、肝臓、生殖器は、以下の足少陽胆経・足厥陰肝経という経絡が流れていますので、この経絡から治療のヒントを得ていきます。

肝臓をまとう経絡
※足少陽胆経(あししょうようたんけい)
※足厥陰肝経(あしけついんかんけい)
この経絡は、肝臓と生殖器(卵巣・睾丸)にそれぞれつながります。

足厥陰肝経・足少陽胆経の陰陽バランスが崩れた時に起こりやすい症状

  • 女性:子宮・卵巣

    • 症状例:生理痛、生理不順、子宮筋腫、卵巣嚢腫、更年期障害、不妊症、子宮癌、卵巣癌

  • 男性:前立腺・精巣・睾丸

    • 症状例:前立腺肥大、前立腺癌、睾丸炎

  • 表裏関係

  • 裏である臓器に病が発症するとその症状は、である腑の経絡上に起こるという表裏関係という考えがあります。
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    裏:肝 心  脾 肺  腎
    表:胆 小腸 胃 大腸 膀胱
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    例えば、肝(裏)に熱毒が入り込むとその症状は、皮膚疾患・しみ・そばかす・など、身体の異常・苦痛・違和感として足少陽胆経(表)の経絡上にあらわれます。
    その他の臓器も同様です。

適切な弁証と治療法の検討

皮膚炎・にきび・シミ・ほくろは、肝臓の解毒であり、陰陽の平衡バランスを整えようとする生理的な排出です。そのため、症状を無理に抑え込み、見た目だけを綺麗にしようとすると、不要なものの排泄が出来なくなり、かえって肝臓の機能が悪化するおそれがあります。
対症療法だけではなく、根本原因の改善が求められます。

漢方理論で最も重要なのは、症状の原因を正確に見極める「弁証」を立てることです。
体内に入った熱毒は、足少陽胆経および足厥陰肝経に入りこみます。
経絡に熱が侵入すると、炎症が起こり、その結果として陰血(いんけつ)『身体を冷やす物質的エネルギーである血』が消耗されます。
陰血の消耗が進むと、血液の循環が滞ることで瘀血(おけつ)『血液の停滞による血管内のつまり』が生じます。

血管のつまりは、心臓にも影響が出ますので、心筋炎・心膜炎を起こしてしまう原因となるのです。

また、現代人は電子機器に囲まれた生活が当たり前になっている為、目の酷使などによっても陰血が消耗されやすい傾向にあります。このように、熱毒生活習慣による陰血の消耗という二重の要因が、肝胆の陰血不足瘀血を引き起こし、最終的に熱化と炎症をもたらし体調不良が起こりやすくなっているのです。

経絡臓腑へのダメージを、自力で回復するのは個々の生活習慣、また、もともとの身体の状態により全く違ってきます。
身体は、異物を取り込んだ際に発熱し解毒しようとしますが、解熱剤でその発熱を抑え込んでしまうと、かえって熱毒が体内に停滞する可能性もあります。
また、もともと陰陽バランスの崩れが起きていた臓器が熱毒によって悪化し、病気へ移行するスピードが加速する可能性も十分に考えられます。

日々の食生活もとても重要になりますので、出来るだけバランスよい素材を選ぶ事、詰まりをおこす添加物やスナック菓子などをさけるようにし、過剰な熱をため込まない生活を心がけることが必要となります。


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