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誰でもできる、指一本の肩こり治療

すぐ出来てリスクなし。簡単な肩こり治療です。

ついでに、身体の性質がわかる実験でもあります。


1.やり方

①肩の凝っているところに、指を軽く触れます。
押すのではなく、触れるか触れないかの、ごく軽い触れ方で。
触れるのは指一本だけで、手のひらなど指以外の部分が触れないように気をつけてください。

②首の皮膚に意識を集中して、触れている指先を感じるようにします。
そのまま十秒。

③指を離して首、肩を動かしてみてください。コリが軽くなっているはずです。
 

なお、この方法が使えるのは首、肩だけで、腰にはあまり効きません。
理由の説明は後ほど。

2.なぜ触れるだけで肩こりが緩むのか

ちょっと面倒ですが、理論の話。

神経には、手足の情報を脳に伝える神経(感覚神経)と、脳の命令を手足に伝える神経(運動神経)があります。

筋肉が緊張しているあいだ、感覚神経は「緊張してますよ!」という定期連絡を脳に送っています。脳はこの連絡を受けて、無駄な緊張を緩めます。

ところが脳は、刺激に慣れます。
同じ匂いを嗅ぎ続けていると、匂いを感じなくなりますよね。同じように、筋肉からの連絡にも慣れて、無視するようになるのです。
すると筋肉が緊張していても緩める指令が出なくなってしまい、筋肉は固くなったまま。
というのが、肩コリのメカニズムです。

ここで、指一本療法。
肩で指先を感じようと集中すると、肩の神経の感度が一時的に上がり筋肉の緊張を感じるので、脳から筋肉を緩める司令が出るようになるのです。

3.指一本療法の限界

この「指一本療法」は、現在の緊張を緩和する治療法です。したがって、筋肉・関節の癒着や歪みなど、別の原因が緊張を作っているときには効きにくくなります。

また、表皮の神経を利用するので、皮膚に近い筋肉のコリにしか使えません。
先ほど、腰には効かないと書きましたが、それは腰の筋肉が厚いから。人によりますが、10センチ近い厚みがあって、皮膚からの刺激で緩めるのは難しいのです。

首、肩などの筋肉が薄いところ専用です。

八起堂治療院ホームページ




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