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卵のお化けの作り方

今日は特別に、「プリンを作ると見せかけて卵のお化けを作る」方法を教える。

このレシピで作ると、ときどき成功してすごい美味しいプリンができる可能性もあるが、「なんだよただのプリンじゃねえかコレ!卵のお化け作りたかったのに!」などというクレームは受け付けておりませんのであらかじめご了承いただきたい。

「プリンと見せかけて卵のお化け」の材料はシンプル。
基本的には、卵、牛乳、砂糖の3つだけ。バニラエッセンスやバニラペーストなどがあると、風味が増して良い。プリンと同じだ。


まず先にカラメルソースを作る。

グラニュー糖と少量の水を小鍋で煮詰め、好みのカラメル色になったら火を止める。ヘラなどは使わずに、鍋を動かしながら混ぜるのがポイントらしい。
栗原はるみ先生が言ってた。

好みの問題なので、正解は各々で決めて良い。ちなみに私は、焦げるギリギリ手前まで煮詰めた濃い色が好み。

提出物など締め切りがあるものも、いつもギリギリになるまでやらないタイプ。ギリギリダンス踊りまくりの人生。「・・・ーーー・・・トントントンツーツーツートントントン

カラメルソースがいい感じの色になったら、バターを塗ったプリンカップに流し入れておく。

牛乳と砂糖を鍋で温めながらゆっくり混ぜる。ぐつぐつ沸騰はさせない。鍋肌がフツフツしてきたらもうええでしょう、火を止めて。私はここでバニラペーストを加えて混ぜる。

バニラエッセンスでも十分だけど
なんかカッコいいから買った

ティースプーン1杯ぐらい。
バニラの甘い香りがキッチンいっぱいに広がる。
まるでプリンを作っているみたいないい香り。

これを少し冷ましたら、ボウルに割って溶いた卵に混ぜる。あまり泡立たないようにするのがポイント。
静かに、でもしっかり混ぜる。

はい、そしたらその液がなめらかになるように濾す。1回でもいいと思うけれど、よりなめらかな食感を目指すなら2〜3回濾す。

私は今日、3回濾した。
まあまあ気合い入ってたからね。
ここで3回濾したことが、後々効いてくる。(プリンと見せかけて卵のお化けになるなんて…!という衝撃が大きくなる)

濾し終わったら、あとはプリンカップにその液体を注いでいくが、ここで猫が現れる場合があるので、そのときは都度、追い払う。

ここまできたらもう、あとは焼くだけ。

そうそう、底にお湯を張って蒸し焼きな感じにすると良いらしい。プリンカップの1/3程度までお湯を張ってから、140℃に予熱しておいたオーブンへGO!

ちゃんとお湯も張って
アルミホイルも被せた


焼いている間に、使った道具を洗ってキッチンをリセットする。それがデキる女。猫の妨害を受けながら、洗い物を済ませる。

それでもまだ時間が余っていたので、YouTubeで推しのレース(ボート)をチェックしながらスクワット。今節も絶好調の推し、優勝しそう。

そうこうしていると、オーブンから「ピーッピーッ」という音がする。

出来た!
心躍らせながらオーブンを開け、ミトンを付けた手でカップを取り出してアルミホイルの蓋を開ける。

「キッモ…」

嘘でしょ何だよこの気味の悪い物体は。え?マジで?なんで?プリンっていうか、卵焼き…?いや卵焼きに失礼だわ。卵の化け物…は、かわいそうか。卵のお化けだわコレ。

と、そういう状態になれば「プリンと見せかけて卵のお化けを作る」のは成功と言える。自分でも衝撃を喰らう、それが大成功の証だ。

とりあえず、中の状態も確認してみよう。
「水切れの良いスポンジ」みたいな荒い気泡が入ったような食感なら、卵のお化けとして合格。水切れの良いスポンジ食ったことないけど、多分同じだと思う。

この卵お化け、作るはいいがまずいのが難点。

ちゃんと全部食べるけど。
なんせ食感が悪い。卵のお化けだから。
どうにか少しでも美味しく食べられないかと考えた結果、ウイスキーを注いでみることにした。


普通にまずかった。






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ハッカ・ナカソネ
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