大好きなゲームのタロットカードを引いて朝が始まる
寝室のカーテンを開けて居間に降り立つと、ダイニングテーブルの脇に置いてあるウィリアム・モリスのクロスとタロットカードを広げて朝が始まります。
大アルカナと呼ばれる22枚のカードを使って今日の運勢を占う「ワンオラクル」。
「うらなって」と息子からせがまれ、夫、私とカードを引き、結果に一喜一憂するたびに笑い声が重なります。
自分と家族だけを占う、ささやかな楽しみに目覚めたのは、親交のあるnoterさんと大好きな2つのゲームの影響でした。
タロットにまつわる2つのゲーム
その1・ドラゴンクエスト4
私がまだ息子くらいの年齢だったころ、両親がプレイしていたのがファミコン版の「ドラゴンクエスト4」。
さまざまな立場の仲間が旅を経て、勇者のもとに集うオムニバス形式のストーリーが人気です。
仲間のひとりに、占い師の女性・ミネアというキャラがいます。
幼い私は、彼女が魔物との戦闘で使うタロットカードに夢中でした。
「太陽」のカードが出ると味方のHPが回復し、「塔」のカードが出ると敵に落雷が降り注ぎます。
なかには「ひいてはいけないカード」があり、敵味方問わずHPが0になり、ほぼ全滅してしまうという、ギャンブル性の高いシステムでした。
ゲーム中にタロットカードの図案は出てきませんでしたが、幼心にカードの意味で効果が変わる現象は興味深いものとして刻まれました。
親交のあるnoterのくーや。さんがタロット占いを始められたころ、共通の好きなものとしてドラゴンクエスト4の話をしました。
コメントのやりとりや、くーや。さんがタロット占いを楽しまれている記事を読むうちに、自分でもやってみたいと思うようになったのです。
その2・タクティクスオウガ
1995年にスーパーファミコンで発売されて以来、シミュレーションRPGで不動の人気を誇る「タクティクスオウガ」。
重厚な世界観とストーリーが魅力的で、ゲームシステムもさることながら、大河ドラマのような人間模様にどっぷりハマっていました。
今でも私の好きなゲームベスト3に入ります。
今年11月には、2010年のリメイク版をさらにブラッシュアップした「タクティクスオウガ リボーン」が発売予定です。
このゲームでは、主人公のキャラメイキングにタロットカードが出てくるほか、戦闘中にカードをアイテムとして使うこともできます。
2010年に出たリメイク版の初回特典として、ゲームのイラストを手がける吉田明彦さんが描いたタロットカードが付属されました。
タロット占いを始めたいと思いつつも、なかなかしっくりくるカードが見つかりませんでした。
そこで思い出したのが、タクティクスオウガのタロットカードだったのです。
当時初回盤を買えなかった私は、メルカリで美品を譲ってもらい、無事最も愛着の持てるタロットカードを手に入れられました。
お気に入りのものに触れたいから起きられる
このカードでワンオラクルを始めてから、以前よりスムーズに起きられる日が増えました。
低血圧なのでなかなか起きられない日もありますが、今日はどの絵柄が見られるかと思うと、自然と身体が動き出すのです。
お気に入りのものに触れ、家族と会話を交わす朝の時間を、これからも大切にしていきたいです。
※ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。ありがとうございます。