吹山さんぽ〜銀閣寺・京大・下鴨神社③〜
初めての御朱印でホクホク顔のわたくし
次は銀閣寺から歩いて京大前に向かいます。
お目当ては喫茶「進々堂」
小説「夜は短し歩けよ乙女」のラストシーンにて
先輩と黒髪の乙女が世にいう「デート」の待ち合わせをしたお店である。
「京大第二の図書室」と書かれた歴史ある佇まい。
残念なことに店内は撮影禁止ということで
店内の写真を取ることが出来なかったが
小説に書かれていた通りの
薄暗い店内、黒光りする長テーブル
今出川通から差し込む日差し
私は先輩にならって、窓際の席で頬杖をつきました。
大学生の頃、この黒髪の乙女のような女の子に出会えないかと思案した痛い過去がある。
というか、あの時代に、サブカル好きでこの本読んだやつ
全員黒髪の乙女に恋してただろ!陰キャであれば陰キャであるほど
先輩に自己投影して黒髪の乙女と付き合えると思ってただろ!
俺だけじゃないよな!な!
見えない同士に思いを馳せながら、私はたまごサンドを食べました。
それだけで、不思議でオモチロイ気分になったのです。
「こうして出逢ったのも、何かの御縁」
そんなんだから、今でも独身なんだよな・・・。
かなしい。
喫茶「進々堂」をあとにして
出町柳駅へてくてくと歩きます。
雰囲気ある古本屋
ゼミの愛称だろうか・・・
そこはかとなく怪しげなBAR
数々の興味深いお店を通り過ぎ、
本日の旅のラストは下鴨神社(糺の森)
神秘的な糺の森は
いつ来ても心が洗われる気がして結構好き。
誰よりも強い気持ちを持って
「えんむすびお守り」をスルーする。
むしろ、こんなに自由な休日を楽しむために
一人で生きていくと心に決めるのも一つの考え。
もう俺はウキウキで御朱印を頂きに行く。
もう昨日までの俺じゃない。
一つ成長した瞬間である。
御朱印集め、楽しい。
参拝の後
ありがたい御朱印を
先程の銀閣寺御朱印の隣に頂いて、
今日の散歩を満足に終え
京阪電車に揺られて
家路につくのであった。
帰りの電車内で御朱印について調べ、
「寺と神社の御朱印は、分けるのがマナー」
という記事を見つけ
罰当たりなことをしてしまったのかもしれない。
ミーハー御朱印集めマンが
浮かれ過ぎたと後悔したのは
このすぐあとのお話。
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