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トイレのタンクを目指す〜不幸をアイデンティティ化する危うさと、noteのアルゴリズムへの考察〜

やや堅苦しいタイトルになったけど、概ねタイトルの通り。水曜日はネガティブな投稿というお決まりが自分の中で出来ているが、今日はそこから少し発展した内容になる。少し長め。

⚠注意⚠
始めに断っておくが、今回の記事は誰かを揶揄するものではなく100%の自戒で構成されます。また、noteのアルゴリズムに関してはこれが正解というわけではなく、あくまで新参者である私の手元にある限られた情報からの推測になることをご承知おきください。

以上のことを踏まえた上で、ここから先は読み進めてください。


1

私事だけれど、今日で初めての投稿から4週間になる。毎日投稿がこんなに続いて自分でも少しびっくりしている。

最初の「毎日の投稿を継続する」というフェーズを終え、どうやってより良い記事を書き、今後もっと人に読んでもらうためにどうすればよいかを考える段階にいる。

その中で、この4週間の自分の投稿を振り返り、少し不穏な傾向が見られたため、一度立ち止まって考えようと思った。

2

昨晩時点でのダッシュボードのアクセス状況を、「スキ」順にソートした結果のスクショを載せる。

全28記事中、「スキ」上位12記事

ご覧の通り、憂鬱なタイトルの記事が上位を占めている。別に私は憂鬱な記事専門で書く人ではない。28日の毎日投稿のうち、憂鬱な記事は水色のマーカーを引いた5記事のみだ。見事に全て、「スキ」数上位に来ている。

つまりどういうことか。憂鬱な記事ほど「スキ」が付いて評価されるということだ。確かに、SNS全般にそういう傾向はある。事件や事故、可哀想な出来事ほどセンセーショナルに拡散されやすい。読み手が応援したくなる気持ちや怒りなど、より強い感情気持ちを引き出すからだろう。

人に読んでもらって、「スキ」をしてもらうことはとても嬉しい。過去のトラウマや人に言いづらい体験をネットで吐き出すことは、それらを乗り越え過去のものとし、前に進む足がかりになる。

だが憂鬱な記事ほど評価されるこの傾向は、私個人にとってはあまり良いものではない。

3

ポジティブフィードバックという言葉をご存知だろうか。名前だけ聞くとなんだかハッピーそうに聞こえるが、そんなことはない。
さっくり説明すると、何かを入力した結果出てきた出力を、もう一度入力に加算し直して、最終的に出力を発散させる機構だ。分かりにくいね。

具体例としては、体育館で集会するときに、スピーカーから出る音をマイクが拾ってどんどん音が大きくなるあれだ。うわんうわん鳴って、すごくうるさいね。
この場合、マイク(入力)とスピーカー(出力)がセットでポジティブフィードバック機構になっている。

前置きが長くなったが、投稿者の心理とnoteのアルゴリズムの相乗効果で、悪い方向でこのポジティブフィードバックと同じ事が起こっているのではないかと考える。

4

noteにタグを付けて投稿したあとに、そのタグに関連する投稿ばかりがおすすめ欄に表示されることはないだろうか。あるいは、直前に読んでいた記事と同じジャンルの記事を勧められることは。
私は初投稿がうつ病にまつわるものだったのだが、それからしばらくは同じような人たちの投稿がおすすめに表示されていた。これは、noteがその人が興味を持っているものをおすすめとして表示するアルゴリズムを持っているからだと考えられる。

こういったアルゴリズムは現代では一般的で、他のSNSや検索エンジンでも同じようなアルゴリズムが適用されている。利用者がより自分にあった投稿を読めるようにするためのアルゴリズムであり、趣味の合う人や知りたい情報にたどり着くために必要なアルゴリズムである。このアルゴリズム単体は、何も悪くはない。

5

ではいったい何が問題なのか。憂鬱な記事ほど伸びる、という話を思い出してほしい。人間の心理として、記事が伸びると嬉しい。そうなると、また伸びる記事を書こうと思ったとき、憂鬱な題材を探してしまいはしないだろうか。ここで2つ目のポジティブフィードバックが起こっている。

憂鬱な記事を書く
→反応がもらえる
 + noteのおすすめが憂鬱な記事で埋まる
→また憂鬱な記事を書く
以下エンドレス……

このやばさが伝わるだろうか。
メンタルを病んでいる人はただでさえ視野が狭くなりやすいのに(実体験)、
投稿している人はさらにネガティブな面に目を向けるようになる、負のスパイラルが完成してしまった。

これこそが、投稿者の心理とnoteのアルゴリズムの相乗効果によってもたらされる、悪い方向のポジティブフィードバックである。

もはや、何がポジティブだよ、と思う。
ネガティブ大爆発だよ。

6

回避方法はある。こういうことが起こり得ると自覚的に行動すれば良い。

具体的には、意識的にネガティブなものから目を離し、幅広いものに興味を持つことだ。自分が投稿するテーマを色々なものに分散させたり、勧められた記事をそのまま読むのではなく、読む記事と読まない記事を自分で判断することだ。

憂鬱な記事を書きたいとき、つらいことを吐き出したいときはもちろんあるが、そればかりになるとたぶん余計つらくなる。ほどほどに、バランスが肝心だ。

7

最後に、ネガティブフィードバックというものを紹介する。ポジティブフィードバックとは逆に、何かを入力した結果出てきた出力を、符号を逆にして入力に加算し、最終的に出力をある値に収束させる機構だ。つまりどういうことか。

トイレの後ろについている大きいタンクあるよね。アレの蓋を外すと中に水が溜まっているんですけど、その水位を一定に保つために使っているのがネガティブフィードバック機構です。

トイレタンクの蓋を外したところ
タンク内の機構(汚い…)

私はこれになりたい。

別に汚いトイレタンクになりたいと言っているわけではない。ポジティブもネガティブも酸いも甘いも噛み分けて、ある一方向に引っ張られ、振り回されることのない、安定した人間になりたい、ということだ。

波が立つこともあるかもしれない。
干上がることもあるかもしれない。
そういうときに、自分の中でここと決めた水準にメンタルを落ち着けることのできる、ネガティブフィードバックを完備した人間に私はなりたい。

今後も、ネガティブを吐き出すのは週一くらいで留められたら良いな。

言いたいことは以上です。
長くなってしまったけれど、ここまで読んでくれてありがとうございます。


⚠冒頭でも述べましたが、今日の投稿は自戒100%です。各々好きなことを書けばよいと思います。ネガティブなことを書き続けるのも自由です。誰に責められることでもありません。
どうか皆様、ご自愛ください。


最後に、ぜひ読んでほしいゆるゆるハッピーな記事5つを以下にまとめます。
みんなハッピーになれ〜


🌼なぜか知らんが伸びている!


🌼なぜか知らんが伸びている!2


🌼真に読むべき記事はこれ!


🌼季節行事うろ覚えシリーズ

おわり。


◯関連記事、マガジン

この流れでめちゃくちゃ勧めにくいし、ネガティブの煮凝りのようなマガジンなので、まじで読まなくてもよい。一応、載せておく。

毎週水曜日に更新、#水曜日の憂鬱↓

今度の今度こそ、おわり!

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