マガジンのカバー画像

ポエトリープ

8
運営しているクリエイター

記事一覧

ステージに立って歌う夢を見た、ような気もする、風邪引き7日目の遅すぎる寝起きだった。

 目が覚めた。

 11:38

 日はとうに昇りきっていて、部屋は明るかった。よく今の今まで目が覚めなかったなと思うくらいに。

 暫し、ぼんやりと天井を見る。

 何かを思い出す。

 というか、何かが、思い出される。

 文章でもなく映像でもなく、多分感覚。

 夢を思い出す時って、多分感覚なんだ。

 ステージに立って歌う夢を見た、ような気もする、風邪引き7日目の遅すぎる寝起きだった。

もっとみる

アイドルは人生を狂わせ続けることで、オタクは4600円を払い続けることで、出会うはずのなかった運命を捻じ曲げて共に生きる

(2022年7月に書き始めた文章です)

 まず。

 「オタク」という呼び方はあなた方に対して多分したことがないし、馴染みもないし、あまり好きとも言えない、けれどあまりに一般的な呼称だから、「いわゆる」という意味で使ってみました。
 私は「応援してくださる皆様」というような呼び方をします。

 私はいわゆる「地下アイドル」であり、それとも並行して約8年間いわゆる「地下アイドルオタク」だ。

 イ

もっとみる
9/21

9/21

 ポエトリープ解散から、9/21で半年になる。

 早いと言えば早いし、遅いと言えば遅い。

 半年前のちょうど今は、今と同じ場所に座って、卒業アルバムの作業に追われていたか、それももう諦めてうとうとしながら爪を水色に塗っていたはずだ。



 いろんなものが一つずつ、剥がれ落ちていく。

 執着していたものが一つずつ、関心のない風景に変わっていく。

 いろんな愛するもののために動きまわって、

もっとみる
離しかけた手を離してしまった私へ

離しかけた手を離してしまった私へ

 「すり抜けた手 二度と離さない」

 これは『ホリゾント』の終盤、私のソロ曲から引用したパート。



「なもちゃん〜作詞しない?」

 ある日の中山さんからの連絡。
 こんな、ナンパみたいな作詞依頼があるか?
 と、思いつつ、一年以上待ち望んでいた機会に、私は1分で返信をした。
 マラカスを振っている金髪の髭のひとのスタンプが来た。

 「ちょっとまだ曲はできてないので、詞先で!暗いやつ!」

もっとみる
舞台と断絶

舞台と断絶

 表現すること、特に舞台に立つことについて。

 私には一つのイメージがある。

 「一人一人との間にある大小の断絶を全て集めて一つの絶対的な断絶にして、ステージとフロアの間に敷く」のだ。

 説明する。
 (私はこういうお話を他者にしようという時、まどろっこしくしてしまうので、大抵途中で「いや、それはさ」と笑顔で訂正を入れられてしまって、そこで諦めてしまうのですが、ここでは最後までお話したい。我

もっとみる

最近の日記

私を心配してくださっているかもしれないあなたへ

3/22以降の私、なんだか危なっかしく見えたりするかな。ごめんなさい。
今の自分がどういう状態なのか、自分でもまだよく把握していないです。

初期の頃、「『ポエトリープの出窓なも』を演じて」という言葉を受け取って、特にグループのコンセプトもないわけですが、ないなりに、『ポエトリープの出窓なも』『ポエトリープに必要な、或いは不自然でない役柄』を考えて

もっとみる
終わっていく日々の日記

終わっていく日々の日記

3/13
 最後のボイトレだった。
 11月半ばからボイトレがなかったから、解散しますと先生に伝えるのと有難うございましたを伝えるのが同じ日になってしまった。
 3人での合同ボイトレは2回目。前回はワンマン前だった。あの時はなんだかなかなかまずい感じで、「みんなちゃんと他2人を見て」「ワンマン直前でこれは……思った」と言わせてしまった。
 基礎を終えて、「ホリゾント」を練習させていただいた。私たち

もっとみる
一蓮托生なんて馬鹿げてる

一蓮托生なんて馬鹿げてる

 目が覚めた。午後ニ時半。
 3/21は終わって、私はアイドルではなくなっていた。
 とはいえ何かが目に見えて実感を伴って変わっているわけでもなく、ただ、目が覚めた私がそう
認知することで、私はアイドルではなくなった。



 ここまで書いて、書けなくなって、noteを閉じた。
 ようやく気が向いた28日。1週間が経った。
 この1週間の生活。
 くだらないし情けない記録から。 

 ポエトリー

もっとみる