「人に好かれたい」とがんばるからしんどくなる
自分の能力以上のサービスをするからしんどい
意外と思われることが多いのだが、人付き合いはそんなに得意なほうではない。
特に大勢の中に身を置くと、ものすごくエネルギーを消費してしまう。
コロナ禍となり、ガマンすることばかりだが、大勢で集まって騒ぐことが少なくなったのはちょっとだけ嬉しい。
大勢で集まることが嫌いなのではない。
むしろ好きだし、楽しい。
ただ消耗してしまうのがしんどいだけなのだ。
しんどくなる理由は自分でもよくわかっている。
自分の能力以上のサービスをしようとがんばるからだ。
例えば大皿料理を取り分けたり、よくわからない昔話に合わせて笑ってみたり。
私はもともと気がきかないし、サービス精神旺盛でもないので、ちょっとムリをするとしんどくなってしまう。
「だったらがんばらなければいいじゃん」と言われそうだが、それができていれば苦労はしない。
なかなかできないからしんどいのだ。
コミュニケーションよりも「保身」が勝つ
どうしてこうムリをしてしまうのかというと、「何かしらメリットを相手に与えないと役立たずと思われ、嫌われてしまうのではないか?」と思っているから。
これもまたアダルトチルドレンの特徴で、「これができたらかわいがってもらえる」という条件付けの愛しか知らないことが影響している。
ロングセラーの『自分に気づく心理学』(PHP文庫 加藤諦三著)に「ああ、なるほどな」と思う一節があった。
「この世の中には、他人を理解しようとすることより、わるく思われることから自分を守ろうとするために、全く無駄なエネルギーを使って消耗してしまっている人が多い」
まさにこの文章の通りである。
他人とコミュニケーションを取ることよりも、保身の気持ちが勝ってしまうから鎧を着て、重たい刀を振り回してがんばってしまう。
相手は何とも思っていないし、好意を抱いているからこそ一緒にいるのに、それがどうにも信じ切れない。
何故なら「自分で自分を認めていない」「役に立たないと好かれない」と思い込んでいるからだ。
これもまさに認知の歪みである。
自分を好きになってやらないでどうする?
最近はオットの助言もあって、人にサービスすることがいかに向いていないかを実感し、「ムリしなくていいや」と思えるようになった。
あと自分をムリに変えてまで付き合うような人とは距離を置くことにした。
もう55歳。
しんどい思いは極力したくない。
楽しく、しなやかに暮らしたい。
万人に好かれようと思ったら「自分」がなくなってしまう。
人に好かれようとか、合わせようということにエネルギーを注がず、もっと自分にエネルギーを向けてやろう。
自分で自分を好いてやらないと何にもはじまらない。
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