縄文時代 2 土偶編
土偶という造形物もまた不思議な物です。
これまでたくさんの土偶を見てきましたが…わからないんです。
髪型があるような。ないような…(土偶は基本的にはすべて女性です。)
中にはこれ髪型かな?なんて思うものもあるのですが、若干…いや、結構わかりづらいですね。
そもそも土偶という物は(諸説あり)、妊娠中の女性をモチーフに作られていて安産祈願や家内安全、五穀豊穣などを祈願するために作られていたのではないかと言われております。
もちろん妊娠中の女性だけというわけではなく、中には妊娠していない女性のもあります。(本当に数は少ないですが男性もあるようです。)
しかし、それらの女性をそのままモデルにして作られているかというと、そうではない気もします…
あまりにも「象徴的」に造られているという事やそもそも人にも見えない…
まぁ、キャラクター感出すぎですね!キャラ濃すぎです。(もはや使徒!)
前のブログでもお伝えしましたが、とても長い縄文時代ですから、年代や地域によっても作風が微妙に違ってきます。
とりあえずご覧下さい!
現在、国宝認定されている土偶がこの6点!
本当に美しいですね。そして、とにかく精巧に造られています。
先ほど「象徴的」に造られていると書きましたが、どう考えても『あえて』象徴的に造っているようにしか思えません!
あっ、ちなみにほとんどの土偶はほぼ裸です。(もう一度言います土偶は女性です。)
オススメは、縄文の女神ですね!(山形押しです。)
装飾品や衣服の模様?のようなものは繊細に造られていますが、髪の毛(髪型)はと言うと…なんか「ざっくり」といいますか…
冠のようなものを被っているのか、もしくはおだんごのような感じでまとめているのか…なんとも言えない感じですね。
もし結んでいるとしたら、小振りにまとまっているスタイルが多いように見受けられます。
裸婦土偶
肩に付くか付かないかのボブスタイル。なんか現代的な髪型に見えますね!
現代人で表現したら、こんな感じでしょうか!?
うん!近い近い!もはやコレ!
お次はこちら!
こちらは、なんとも言えない髪型になっていますね〜!
パーマスタイルかな?ワシャワシャっと髪型が表現されているように見えます。
現代風に表現したらこんな感じでしょうか?
お次は…
遮光器土偶の後ろ なのですが…全くどうなっているのかわかりませんね。
上で一つに結んで何か被り物をしているような…ん〜、とりあえず現代で表現するのは不可能そうです。
あっ!もはやハート型もいます。
もう訳分かんないっす。
ほんと土偶って不思議ですよね〜!分からない事が多すぎます!
ここでは紹介しきれないほどの土偶を見てきて、1つだけわかった事は明らかに髪型がボサボサのやつはいないということです。
まとまっていたり、丁寧にセットされている土偶がほとんどです。
この時代の土偶のクオリティを見ていると、前のブログでお伝えした櫛(くし)や簪(かんざし)などを使って、オシャレを楽しんでいたのは言うまでもありませんね。
土偶という前衛的なデザインで遊び心満載の作品を、もし生で見る機会があれば、髪型も注目してみると面白いと思います!
本当に1つ1つ違った、作り手の遊び心が垣間見られます!
最後に面白いものをいくつかご紹介していきますね。
埼玉県出土(後期)国立博物館
珍しく激しめの髪型「ミミズク土偶」もはやかわいい!完全にゆるキャラ!!
心温まる縄文の一品
こちらは赤ちゃんや子供の手形、足型の記念品でしょうね。
いつの時代でも子供はかわいいんですよ!親の大きな愛を感じますね。(涙)
この子供達も、我々の遠い遠〜い祖先であって、現代まで数千年紡がれているなんて想像もできないでしょうね〜!
受け継いだこの命を大事にしなければならないと、心から想いを馳せてしまいます。
お気に入り土偶も紹介していきます。
なんかかわいいです。全然憎めません。まるでドラえもんのようなキャラ感。
石仮面ッッッッッッ!!(ジョジョ風)
一説にはデスマスクなんじゃないか説もあるみたいです。
そういえばみなさん!土偶と埴輪(はにわ)の違いもちろん分かりますよね!??
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