更年期のホットフラッシュ
インスタグラムで3日~4日毎に更年期に関する川柳をアップしています。
更年期 汗止まらずに 顔火照る
1行目が毎回、「更年期」五
2行目に 50音別に更年期に関する症状や現状などの語 七
今回は、汗止まらずに
3行目に 2行目を受けての語 五
今回は、顔火照る
で、お届しています。
解説をしますね。
今回はホットフラッシュについて詠みました。
ホットフラッシュとは
突然、、暑くないのに汗が滝のように流れて止まらない、顔がカァーとして熱くなって顔がほてる症状は、ホットフラッシュと言われる更年期症状の一つです。
更年期の症状の中で一番有名なのは、ホットフラッシュかもしれません。
しかし、上のグラフを見てもわかるように、1位ではないし、ホットフラシュの症状を感じているのは、50%~60%なんですね。
「ホットフラッシュがないから、まだ、更年期でじゃないわ!」と言う人がいるのですが、それは間違いです。
私は更年期を卒業しましたが、一度もホットフラッシュになったことはありません。
ホットフラッシュになる人とならない人との違いは、残念ながらわかってはいません。
更年期になるとなぜホットフラッシュは起きるのか?
今までは、「自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが乱れて起き、血管の拡張や収縮のコントロールがうまくいかない、又、体温調整のコントロールがうまくいかないために出現します。」と、説明してきたのですが、最近では、脳内にあるキスぺプチンという物質が影響していることがわかってきました。
以下は、2018年10月6~7日、東京で開催された日本更年期と加齢のヘルスケア学会&日本サプリメント学会の学術集会
「エストロジェンと脳」
横浜市立大学名誉教授・田中クリニック横浜公園
院長 田中(貴邑)冨久子 先生の演題発表を要約しています。
脳内にあるキスぺプチンという物質は、LH/FSHの周期的分泌を調節する役割を持っています。
(LHは黄体刺激ホルモン、FSHは卵胞刺激ホルモンで更年期には、高値を
示します)
脳内のキスペプチンを分泌するニューロンにもエストロゲンの受容体が存在します。
エストロゲンが減少するとLH/FSHの周期的分泌の活動が亢進するしくみになっていてホットフラッシュは、このLHが過剰に分泌することで起こされます。
LHが過剰に分泌すると脳内での体温調節の設定温度を下げ、今の体温から設定された低い体温に調節しようとして放熱する、放熱のための発汗やほてりが起きるというわけです。
ホットフラッシュは持続しません、また人によって違いますが1日に何度か発作的に起こすのは、LHが周期的に過剰に分泌するからですね。
理由がわかりました。
ホットフラッシュの心理的影響
ホットフラッシュは、更年期症状の中でも、他人にわかる症状です。
汗だくで顔を赤くし、扇子をパタパタ
汗が流れて必死で拭う女性の姿を見かけることがあります。
知っている人は「あの人、更年期なのね」とわかります。
それは、女性にとっては辛いですね。
特に接客業の人は、接客中に汗がダラダラ出てしまうとお客様に不快な思いをさせていないか心配になります。
実際に困って相談に来る方もいます。
また、ホットフラッシュは時間をおいて治まるのですが、その後具合が悪くなる、また起きるのではないかと不安になります。
中には、それが苦痛で、外出できずに家に引きこもり、鬱のようになってしまうこともあります。
ホットフラッシュの対処法
・アイスパックを持ち歩き、熱くなり始め、首にあてる
・扇子を持ち歩く
・ホットフラッシュ後は、汗が冷えて寒くなるので、重ね着をして調整し
やすくする
・ハンカチやタオルを持ち歩く
・汗拭きシートを持ち歩き、汗が落ち着いたら拭く
・抗菌・防臭された肌着をきる
・水分補給をする
(脱水状態になっています。体がだるい原因になります)
・汗をかいて匂いが気になったら
こちらを参考に 「更年期になったら加齢臭に注意、予防と対策」
ホットフラッシュで生活や仕事に支障をきたしたら
あまりにも辛い・・、出かけるのもイヤ・・など、仕事や生活に支障をき
たすほどであれば、ホルモン補充療法は、ホットフラッシュによく効く
と、言れています。
ぜひ、婦人科を受診してみてください。
ホルモン補充療法は心配・なんか怖いという方はこちらを参考にしてください
ホルモン補充療法とはー私の体験談と医療の立場から
また、エストロゲンに似た働きをするエクオールも、ホットフラッシュに効果があるというデータもあります。
https://ko-nenkilab.jp/equol/about05.html より
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